野外彫刻」タグアーカイブ

ホーレスケプロン・黒田清隆の像清掃

IMG_3749IMG_3748 ホーレスケプロン像と黒田清隆像はともに1967年の北海道開拓100周年記念として設置されたもので、建設以来ほとんど保全補修はされていなかった様です。そこで彫刻友の会として遡る事10余年前に背の高いこの二つの像を清掃する為、クレーン車による放水洗浄作業が行われました。その作業でケプロン像の本体を軽く押しただけで銅像が揺れることが判明、原因は台座の石組みにいくつか亀裂があり台風や地震などで倒壊する危険があることが解った。事態を重く見た札幌市はケプロン像台座修復に50万円を計上し専門業者により樹脂注入法による補修を行った経緯があります。

清掃は8月22日(土)10時から開始、友の会所有の高圧洗浄機、ジェネレター、物干しポールを用意し、ポールの先に高圧洗浄機のノズルを固定しての洗浄でした。
大通高校の生徒さん2名を含む14人の参加でした。
作業準備をしている時に、散歩中の近所の方が、見かねてか、こういうのは得意なんだとしっかりポールにノズルを固定してくれて、洗浄を手伝っていただき今後もお手伝いしたいので連絡くださいと申し出てくださいました。高校生も台座を細かいところまでしっかりきれいにして、高圧洗浄機にも挑戦、6mを超す高さの彫刻ですが、脚立も使わず、安全に作業することができることもわかり、今後の彫刻清掃活動にも大きな成果でした。最後に高橋淑子さんから彫刻の解説を聞き、さらに彫刻が身近になりました。
高校生も彫刻がきれいになってうれしい、とても楽しかった、また声をかけて下さいと感想を述べてくれました。ふと上を見ると、すっかりきれいになった黒田さんの頭の上に鳩が心地よさそうに止まっていました。

同日”中島公園香りの広場に点在している山内壮夫の作品4点”の清掃も行われました。
参加者は中島公園管理事務所主催の野菜つくりの親子(ほぼ20名)
親子を3組に分けて、私たちが彫刻1点づつ受け持ち、子供たちと一緒に歯ブラシと、ぞうきんを使って彫刻の水洗いををしました。5歳から10歳ぐらいの子供たち、彫刻にふれて大はしゃぎでした。
最後に「笛を吹く少女」(山内壮夫 作)全員で解説を聴きながら水をかけて終了。毎年、1点づつ皆で清掃をすることを約束をして解散しました。子どもたちが野外彫刻に目を向け野外彫刻を愛し、大事にしようという気持ちを育ててくれることを願っての地道な活動を今後も続けていきたいと思っています。
 

 

レナード・バーンスタインの清掃

バーンスタイン2 (2)バーンスタイン2 (1)8月4日(火)、中島公園のコンクリート像《猫とハーモニカ》に2回目(5年ぶり)のパーマシルド塗装を行いました。前日十分洗浄したのと晴天続きのお陰で塗料の乾きもよく、早めに作業を終えることができました。中島公園の野外彫刻を見まわっていつも気になるのが昨年新たに設置された宮田 亮平作のブロンズ《レナード・バーンスタイン像》の汚れ具合です。
カラスや鳩がバーンスタイン先生を止まり木代わりにしているらしく、頭部や肩に白い鳥糞の汚れが目立ちます。そこでブロンズ表面を傷つけることなく手軽に且つ安全に清掃する方法を試して見ることにしました。この像は等身大の立像で、高さ150cmほどの石の台座に載っています。また台座の幅が狭いため台座に上がって手作業するのが難しく、脚立が必要です。このため脚立、バケツとモップを使って像を水洗することにしました。この方法でも脚立をしっかり支え、清掃者の安全が確保されていれば、モップ水洗方式で十分綺麗にできることが分かりました。

脚立を使わない方法としてケルヒャー高圧洗浄機による水洗もありますが、ここには電源がないため発電機を持ち込む必要があります。また水道管からホースで放水洗浄する方法あるいは長い棒先にモップを括りつけて水洗する方法などもあります。いずれこれらを試しながら誰でもいつでも簡単かつ安全に清掃できるようにしたいと願っています。
バーンスタイン先生がいつも綺麗なお姿であられるよう、皆で守りたいものですね。
清掃に参加してくださった皆様ありがとうございました。 橋本

中島公園「カモクマ祭」

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7月5日(日)天候に恵まれ第9回の「カモクマ祭」好評のうちに無事終了する事が出来ました。
当日お手伝いスタッフとして、南高2年生男女4名と中島児童会館利用者の中学2年生の佐藤秋斗君が参加頂きました。「彫刻探検隊」として南高東川君は親子を引率して、香りの広場では素晴らしい彫刻解説もして頂きました。佐藤君も恥ずかしいながらも声を掛け親子の誘導に一役かって頂きました。午前午後と2回に分けて行われ「カモクマ祭」も徐々に浸透してきているようです。中には、2年連続で親子4人で参加の家族もありました。友の会のメンバーも、おみあげにプレゼントするバルーンアートの風船も手際よく作れるようになり大いに楽しませて頂きました。参加の皆様お疲れ様でした。(岩崎恵美子)

 

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(会員の皆様)「コンクリートマニュアル」学習会

今年度最初の彫刻学習会を開きます。
今年度の事業「コンクリート彫刻の調査」の実施に向けてコンクリート彫刻について学習します。
「コンクリート・マニュアル」
講師 高橋大作さん(新役員)  コンクリートの専門家です。
かねがね講師をお願いしていましたが、日程が取れずにいました。
やっと実現します。コンクリートの基本をお教えていただきます。

◆日時 6月5日(木)13時半から
◆場所 エルプラザ エルプラザ4階第1研修室wD9472

漁民の像 (2014/5月)

大通7丁目の「漁民の像」を北海道信漁連と清掃

「漁民の像」は北海道漁協婦人部連絡協議会が創立10周年と北海道100年を祝って、昭和44年(1969)5月9日に建立。像全体が三角形の安定感があるようにという部員の希望を取り入れて制作された田畑一作(大正4年東京生まれ)の作品。像の解説文のことで道信漁連と連絡を取ったところ、道信漁連では毎年総会の後、婦人部が像の周辺を掃除していることを知り、友の会でも毎年洗浄していることから今年は一緒に像の清掃を行うことに。

2014:漁民の像清掃

2014:漁民の像清掃

道新漁連からは3人の若者も参加。高圧洗浄機は今年初めて使用、大通の水道の水圧が弱く、途中でポンプに切り替えるなどのトラブルがあったものの、無事ワックスがけまで終了し、美しく輝いていました。今回は会議の都合で婦人部の参加はなかったのですが、これからも像の保全維持に協力し合いたいと思います。

上田市長に要請文提出

s-DSCN2372「彫刻友の会は昨年末、札幌市の文化部長を通して上田文雄市長あてに野外彫刻の長期保全対策を訴える
要請文を手渡しました。要請は『国際都市・札幌には多数の野外彫刻がありながらほとんどは長年の風雨などで無残な姿になっており、後世に伝えるためにもこれら作品の補修・保全対策を確立してほしい』というもので、橋本会長から詳細な実態説明をしました。その際、文化部長から、現在、野外彫刻の実態調査を行う予定であり、もう少し様子をみてほし旨の表明があり、今後の札幌市の動きを注目したいと思います。」

中島公園彫刻ガイド

 

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梅が鮮やかなピンク色

5月16日 豊平区月寒公民館の「創造学園」からの要請で、中島公園内の彫刻解説を行った。幸いお天気にも恵まれ参加者は68名で5つのグループに分かれたっぷり2時間かけて園内の彫刻や日本庭園なども散策した。解説して頂くととても解りやすく興味が持てたと満足して頂けた様子でした。

真駒内第一公園「牛と少年」エドウィンダン像清掃

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エドウィン・ダン像

園内の梅が咲き誇り、気持ちの良い一日でした。
「牛と少年」の後、ダン記念館に移動し、園家広子さんに、館内の解説やダン像の前で詳細なお話を伺いました
エドウィンダン像では高圧洗浄機が威力を発揮し、洗浄後は綺麗にふき取った後ワックスがけを試みましたが
高い所への洗浄・ワックスがけはなかなか困難なものです。長い棒の先に取り付けた水の先端は周りに飛び散り思うように行きませんが、降りかかる水を楽しむかのように皆笑いながら無事終了!
ただ台座部分の劣化が以前より進んでいたのが気がか りでした。芝生の上では三々五々お弁当を広げ、ピクニック気分の家族ずれが目立ちました。私達も会員のYさんお手製の草餅を頂きながら、綺麗になったダン像に満足でした。