高橋大作会長 略歴
1947(昭和22)年:茨城県石下町(現在の常総市)にて出生。太平洋戦争中、オールドリベラリストの大学生の父と、元気だけが取り柄の若い母が結婚し、その間に生まれました。まともな食糧がない時代よくぞ生き延びさせてくれたと思っております。父の仕事の関係で幼少期は引っ越しの連続でありました。幼稚園から高校までが博多となり、これで一家上げての引っ越しは終わりました。父母が陶器の鑑賞や茶の湯を立てることが好みで、私といえば小学校時代の遊び場は日本三大八幡宮の一つ、筥崎八幡宮など、今にして思えば歴史のある場所ばかりでした。
1966(昭和41): 福岡県立福岡高等学校卒業
高校時代3年間は日本史上最も出生数が多いベビーブーマーが激しい競 争をする時代でもありましたが、スクールスポーツのラグビーと柔道にうちこみ、しかし時間があれば日本で最初の臨済宗の寺で座禅を組み、茶の湯を立て、
ふりかえってみれば静と動がはっきりわかる3年間でした。
1971(昭和46)年: 中央大学法学部法律学科卒業
法学徒として当時の日本の状況を考えますと「公害」問題、なかんずく「水俣病」は見過ごすことのできない問題でした。そしてその事とは全く別に、益子にお住いの濱田庄司先生などのご支援を受けながら「用の美」を訴えて民芸運動にも熱を上げました。日本中の名もなき職人の方々のつくられる器や道具の美しさに目覚めた時代でもありました。
1972(昭和47)年: 東京から札幌へ参りました。2022年でちょうど50年にあたります。
縁があってある会社に入社いたしました。多岐にわたる資材の勉強をすることになり、そのことが現在のコンクリート彫刻の修復の際に生かされることになったと思います。プロボノ・パブリコですね。セメント、コンクリート、鉄鋼、非鉄金属、機械工学、水産工学、微生物学、水管理システムなどです。
2012(平成24)年: サラリーマン生活終了
ボランティア活動に入る。
<所信>
ふりかえってみれば幼少のころから大学時代の民芸運動まで、「ものつくり」には特段の興味を持っていました。とくに「彫刻像」はひとことも声を発することはありませんが、題材そのものに知られざる歴史が含まれていますし製作者の人間観や人生観、世界観が表されていると考えています。それらが非常に興味深く、後世のかたがた、特に若い人たちにそのことを感じていただきたく、彫刻像の清掃や維持、修復などにいそしんでいる次第です。
ところで野外彫刻も人々の日々の生活を豊かにする文化の一翼をになっているものです。像を立てたいと願う人々の熱意、制作者の表現力や世界観、設置する場所を提供する自治体や民間のかたがたすべての力を総合したものが目の前に野外彫刻像としてあらわされていると思います。
2022年5月に橋本信夫前会長より40年の歴史ある会の代表者としての任をバトンタッチされました。私一人では何もできませんが、皆様のお力添えをいただいて、その任を全ういたしたいと存じております。
札幌彫刻美術館友の会の会員の方々はその熱い心をもって日々前に向かって歩んでいます。
どうぞ私たちの活動にご理解とご支援、ご協力を心からお願いする次第でございます。
橋本信夫名誉会長 略歴
1951年: 岩内高校卒1955年: 北海道大学獣医学部卒業
1957年: 北海道大学大学院獣医学研究科修士課程終了(家畜伝染病学専攻)
1957年: 札幌医科大学助手(衛生学、組織培養学、ポリオとポリオウイルスの研究)
1962年: ニューヨーク市公衆衛生研究所〈留学、ウイルス遺伝学)
1964年: 札幌医科大学講師(疫学、ポリオウイルスと日本脳炎ウイルスの研究)
1972年: ニューヨーク血液センター研究員(B型肝炎ワクチンの開発)
1975年: リベリア共和国立医学生物学研究所派遣
(ニューヨーク血液センターVilob II所長:B型肝炎ワクチンの開発・研究)
1977年: 北海道大学獣医学部教授(獣医公衆衛生学担当、ウイルス性人獣共通感染症学、食品衛生学、疫学、疾病予防学、自然界における病原体の存続様式)
1982年: 米医学協力会ウイルス専門部会パネル委員(アルボウイルス、ハンタウイルス、ウイルス性人獣共通感染症)
1996年: 停年退官 北海道大学名誉教授
1996年: 北海道大学非常勤講師 (伝染病と文明)
2002年: 自由業 現在に至る
2004年: 日本獣医学会越智賞受賞
専門 : 獣医公衆衛生学 (食品衛生学、疾病予防学、人獣共通感染病学、野生動物の感染症学、生物災害対策)
ウイルス学 (ウイルス生態学、ウイルス病の疫学、新興・再興感染症、ダニ脳炎、日本脳炎、ウエストナイル熱、腎症候性出血熱、ラッサ熱、猿痘、狂犬病等)
細菌学 (感染性食中毒、エルシニア感染症、オウム病)
所属学会: 日本ウイルス学会、日本獣医
学会、日本獣医公衆衛生学会、日本獣医師会、
北海道芸術学会、観光情報学会 日本クラミジア研究会(元会長)、
日本エルシニア生態研究会(元会長)、日本脳炎生態研究会(元会長)
所属組織: 札幌彫刻美術館友の会(会長)、札幌円山動物園友の会(会長)
趣 味 : 博物学、文明論、美術館・博物館巡り、アフリカ彫刻収集、パブリック・アーツ鑑賞、バロック音楽鑑賞、バイオリン練習、山スキー、採集的野生生活***(会員の声)***
・橋本会長は実は日本獣医学会越智賞を受賞されたほどの元疫学研究の獣医さん(サイエンティスト)です。
美術や音楽への造詣も深く好奇心いっぱいのいたずら好きなお茶目な会長は、街なかの美・野外彫刻を大切にしたいと常日頃考えています。
また、数ある道内の野外彫刻の関連資料をデータ化し、現在かなりのデータが集まりました。このデータ化は現在も進行中で、「街なかの美術館」を更に充実させていきます。
ポジティブな会長の下、楽しく会の活動を行っています。
彫刻や美術に興味をお持ちでしたら、ぜひお気軽にご参加ください。