月別アーカイブ: 2016年7月

今月の学習会はドーム散策でした。

7月25日(月)、学習会として札幌ドームに点在する24点のアート作品のうち、開催予定のコンサドーレ札幌の試合のために、立ち入ることができなかった3点をのぞいて21点を鑑賞。参加者は11名、足に自信のなかった会員も爽やかな風の吹く絶好のピクニック日和の中、広い札幌ドームを難なく一周することができました。何度も訪れている大内副会長の案内で回り、高橋淑子さんの解説を聞きながらの散策でした。ドームは手入れされていましたが、傷みが出てきている作品もありました。
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國安孝昌《北辰の龍神 》      大岩オスカール《フェイジョン》

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 奥山喜生《立体空間より平面空間への還元》  (目地部分に化学反応で傷みが)

s-IMG_3242國松明日香《休息する翼》ちょっと休息したい場所です。
その後、清田区【しんえい四季のまち】まで車3台に分乗して足を延ばしました。ここは「いずみ」36号風見鶏にも記載(大内)のある計画団地で、造成にかかわった國松明日香氏の作品など6点の彫刻作品が心地よい公園の中に点在していました。近く改造の予定だそうですが、この良さを失わせないでほしいものです。

s-IMG_3245黒川晃彦《切り株に座って》

2016年「北の母子像」「平和のモニュメント」清掃活動

DSC01682 2016年7月17日(日)道庁赤レンガ前庭にある「北の母子像」「平和のモニュメント」の彫刻清掃を行いました。隣接する蓮池には、綺麗なグリーンの蓮の葉の間からピンクや白のハスが美しく咲き、観光客やそこを通る人達の目を楽しませてくれています。 初めに「北の母子像」から佐藤美保子さんの解説がありました。今回は高圧洗浄機を使わず雑巾で丁寧に洗浄し、ワックスを薄くまんべんなく塗り乾くのを待って最後に乾拭きです。ぴかぴかになった彫刻を見てすっきりとした気持ちになります。最近の清掃活動メンバーは、大学生や社会人なり立てくらいの若い方の参加が見られ、大変心強く嬉しく思っています。

2016/7/10 かもくま祭・彫刻たんけん隊

今日は中島公園で第40回目となる「かもくま祭」の日。
このお祭りの中で彫刻友の会は「彫刻たんけん隊」という子ども向けの彫刻清掃・解説ツアーを行う、
予定だったのですが…あいにくの大雨でした。

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それでも、雨にも負けず風にも負けず受付の準備をする会のみなさん。

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雨のためツアーは中止となってしまいましたが、
用意していたお菓子や、バルーンアートを、来てくれた子どもたちに配りました。
これが非常に大好評で、雨なのに気がつけばブース前に人だかりが!

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他にもヨーヨーすくい、輪投げなどのコーナーがあり、雨にも関わらず
どこも大賑わいでした。子ども達にとって遊びを前にしたら天気なんて関係ないみたいです。

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今年は残念なお天気でしたが、(とはいえ雨でしか味わえない面白さもありましたが)
来年こそは楽しい彫刻ツアーができるといいですね!

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午後は若干天気が回復し巨大人形劇の「岩見沢人」も無事開催されましたので、
おまけとして元気なお馬さんの写真を載せておきます。でかい!

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(太田)

2016年仙台旅行

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2016年6月21日(火)から2泊3日で、彫刻美術館友の会のメンバー10人で
仙台への研修旅行に行ってきました。
昨年秋のシンポジウムで意見交換をした時の仙台の活動に注目。彫刻清掃活動を研修する目的もありました。初日、二日と天候にも恵まれ10人乗りのレンタカーで快適でしたが、三日目は土砂降りの雨に見舞われました。お寺の長い階段も何のその、皆さん元気に着実に仙台での活動を行ってきました。
ここでは二日目、定禅寺通りでの彫刻清掃活動を中心に報告いたします。杜の都仙台は想像通り天高く伸びるケヤキ並木と彫刻が調和した素晴らしい街並みです。630
メートルにわたる定禅寺通りの中央に走る緑道にはグレコやマンズー、クロチェッティといったイタリアの著名な彫刻家の作品が点在します。
私たちは地元仙台の村上道子さんの説明を聞きながら、持参した雑巾で手の届く限り「水浴の女」「オデュッセウス」「夏の思い出」など3体を清掃しました。

s-DSC_7162伊達政宗が築いた仙台の本丸は、仙台市街が一望でき敷地内には慰霊碑も設置されています。明治35年に設置された「昭忠碑」(戦没者慰霊碑)の石塔のブロンズのとびは、 3・11震災の際塔上から落下し、現在東京のアトリエ「ブロンズスタジオ」で修復中です。10月下旬には修復が完了し基壇の上に設置する予定とお聞きしま した。これは戦前の金属供出を免れたブロンズ彫刻作品として大変希少価値のある作品で大きく羽を広げたとびを今も見ることができたら、どんなに素晴らしいかと 思いました。修復されたとびが、今回設置される場所は搭上ではなく下の基壇の上になるらしく、重く大きなブロンズは高さ20メートルの昭忠碑の上に再び乗せられる事 は残念ながら叶わないようです。仙台城石垣も一部崩れ、現在修復は完了したようですが、震災がもたらした被害の大きさは計り知れないと実感し、修復を進める関係者の力に感動いたしました。

DSC01605又定禅寺通り途中にある複合施設”メディアテーク“に立ち寄りました。ほとんどの壁がガラスで出来ていましたが、あの3・11震災の被害も受けながらガラス壁はほとんど損壊しなかったことには驚きでした。ただ内部は大変だったようです。館内は三浦課長に解説頂きました。最先端の設備を整えた様々な記録媒体(メディア)による情報発信基地としての役割を果たしているようです。

 

友の会行事として、道外への研修旅行は初めてでしたが、参加した皆さんには、大変有意義で喜んで頂けたようで嬉しく思いました。こうした成果、勉強になったことを生かし、今後とも力を合わせて友の会活動の深化と拡大に努めたいと思います。