月別アーカイブ: 2020年5月

宇宙船地球号の共同体で生物災害へ備える体制をー橋本信夫

いま私たちは新型コロナ禍で自粛生活を余儀なくされています。札幌では感染者数は減る傾向にありますが、緊急事態宣言の解除はまだ先になりそうです。友の会の活動も今年は大幅に制限されています。のど元過ぎれば的な日本人ですが、私たちは新型コロナの犠牲になった方々、子供たち、働く人、高齢者たちが受けたこの経験をどう考え、どう生かし、将来に備えるか、公衆衛生学が専門で、まさに新型コロナウイルスのような人畜共通伝染病の研究に貢献され、アフリカでも感染症の研究をされた橋本会長の示唆に富むインタビュー記事が北方ジャーナル6月号に載りました。インタビューアーは友の会の記事も書いていただいている武智さんです。

北方ジャーナル2020年6月号宇宙船地球号橋本

道新掲載紙「新渡戸稲造顕彰碑」


 北海道新聞5月14日(朝刊)に、山内壮夫作「新渡戸稲造・萬里子両先生の顕彰碑」と山崎さんの写真が掲載されました。札幌彫刻美術館友の会としてこの顕彰碑は、毎年清掃活動を行っています。
しかし残念ながら、今年はコロナウイルスの影響で感染防止の観点から殆どの清掃活動を自粛しています。顕彰碑設置の場所柄、周りにはホテルが多くインバウンドの人達が行きかうところで、新渡戸稲造が国際人として活躍した志を引継ぎ、若い人たちがITの活用や学童保育など学習の場所など将来希望の持てる素晴らしい場所として1日も早く建設されることを願ってやみません。。

中島公園コンクリート彫刻&清掃

★画像をクリックすると大良く見ることができます。
新型コロナ禍で余儀なく蟄居を強いられるなか健康管理も大事!と中島公園を散歩し始めました。
お陰で可憐なカタクリの群生地を見つけ、桜も間近と、と一息ついでいるところです。
園内を巡るとまず香りの広場に置かれた山内壮夫作の4体の白いコンクリート彫刻が
目につきます。驚いたことにどの作品も大変きれいなのです。
雪解け後一月あまり経ち、しかもこの間に清掃された様子もなく、鳥よけ忌避剤も塗られていませんでした。特に夏場はちょっとした間に鳥糞などで惨めな姿を晒すのですが!これについて思い起こされるのは友の会が2010年8月から毎年実施してきたパーマシールドによるコンクリト像の塗装です。毎年中島公園近くの会員が真夏の8月、しかも一番暑い昼をめがけて雑巾と刷毛を手に清掃と塗装に汗した姿が浮かんできます。そしてこのコンクリート像塗装の効果が今実際に現れ始めたのかも知れないと胸が騒ぐわけです。

札幌市内の山内壮夫のコンクリート作品はいずれも設置後半世紀を過ぎ、経年劣化が目立ってきました。こうしたことから当会では公園内の作品4体を対象に市の許可のもと、当時先端的な塗装法の一つであったパーマシールド塗装を実施することにしました。
これを選んだ理由は、透明な塗装なのでもとの色を損ねず、耐水・耐菌・耐久性に勝れ、しかも人畜無害、誰でも安全に扱えるといるという点でした。
毎年1体ずつ4年間、1年間の休閑を挟んで5年周期の塗装を続け、今年は3順目となります。
透明塗装のため作品の色合いは原型のまま、また透明な膜によって表面がつるつるなため
鳥糞や汚れも雨で流されやすく、また耐菌性があるのでカビも付きにくくなっています。
~ということから中島公園に来られたときはぜひこれらのコンクリート彫刻に直接触れて透明塗装の効果を確かめてみて下さい。さらに今後もこれらの清掃・塗装を皆で一緒にワウワイ楽しく汗したいと願っています。(橋本信夫)