月別アーカイブ: 2022年10月

「北海道デジタル彫刻美術館をベースに新アプリ展開」


 当会と広告代理店「参栄」が提携して、スマホで新アプリを起動して、目の前の野外彫刻にスマホのカメラで撮影すると、その彫刻の詳細や解説文がでてくるというものです。初期の段階では札幌市中心部で約100体の彫刻像の情報提供がされ、将来は全道にまで広げる予定です。
当会の「北海道デジタル彫刻美術館」のデータをベースに応用されたものです。
野外彫刻愛好者や観光客の方々が彫刻に興味を持っていただけるように願っています(高橋大作)

「彫刻メンテナンスを学ぶ」講演会が開催されました。

「野外彫刻のメンテナンスを学ぶ」学習会が、彫刻家で、武蔵野美術大学教授の黒川弘毅氏を迎えて10月1日(土)に札幌彫刻美術館において当会と札幌彫刻美術館共催で開かれました。黒川氏は屋外彫刻調査保存研究会事務局長として会をけん引され、札幌では中島公園の「木下成太郎像」の修復を指導されました。                                 講演では《彫刻メンテナンスの意義》~触覚鑑賞の機会として~と題して様々な視点から観賞できる彫刻と視点が限られる絵画との鑑賞の仕方の違い、彫刻を洗うことは触覚鑑賞の機会となっており、彫刻を楽しむという鑑賞の原点になっていると、子供たちの彫刻清掃の様子などをスライドで紹介し、彫刻の洗い方、その意義をわかりやすく話されました。午後は快晴の心地よい秋空の下、講演で話された彫刻の清掃の実習を「わだつみの像」他3体で、実施。いつも当会の彫刻清掃に参加してくれている視覚障がいのある越山さんも参加し、彫刻に水を流しながら手で触ると彫刻の表面を体全体で感じること、洗剤での洗い方、ミツロウワックスの塗り方、顔の凹凸、筋肉の流れを意識した光沢の出し方を学びました。みんな集中し、時間を忘れ楽しみ、気が付いたら休憩なしで3時間が過ぎていました。