月別アーカイブ: 2017年6月

5/21 彫刻美術館前庭の彫刻清掃

5/21(日) 本郷新記念札幌彫刻美術館にて、
美術館・記念館の前庭に設置されている彫刻の清掃を行いました。

この回では同美術館学芸員の山田様、道近美学芸員の寺地様にもご参加いただき、
彫刻の解説や、保存方法のお話等をさせていただきました。

何度か通り雨に見舞われ、一度中断を余儀なくされましたが、
ほとんど気持ちのいい青天で、清掃日和となりました。

 

 

美術館前に設置されている『わだつみのこえ』は背の高い作品。およそ190センチほどでしょうか。手の届かない箇所もありますので、ホースによる水洗いを行いました。

記念館前のブロンズ像3体、またコンクリート像の『鳥の碑』も同じく、
水洗いと、雑巾がけを行いました。

      

宮の森は車通りも少なく、樹々が多いため、大通公園や札幌中心部に設置されている彫刻に比べて、汚れや劣化も少なく非常に綺麗な状態でした。またそのほかにも設置の状態や台座の安定性など、課題もいくつか見つかった、有意義な清掃だったと思います。

文化講演会「古代ギリシャのブロンズ彫刻」

2017年5月28日(日)道立近代美術館で120名を超えるお客様を迎え文化講演会が行われました。最初に司会の常田先生(北大名誉教授)から古代ギリシアの芸術について解りやすく説明があり、ついで松本先生(彫刻家)から、ステージ前に展示頂いた鋳造部品を直接示しながら具体的に当時の制作技術を解説頂きました。続いて羽田先生(東京芸大美術部講師)が「リアーチェの戦士像」を中心に当時のブロンズ制作の背景や製作技術などについてや最先端の研究成果などを~。
最後に後藤先生(彫刻家・日本鋳金家顧問)は、札幌競馬場入口に設置された三頭の馬の制作者。
道内の彫刻も詳しく、幅広くブロンズのの補修・保全の重要性と問題点などをお話しいただきました。
それぞれに、彫刻芸術に対して興味深い話題ばかりで感銘を受けました。