月別アーカイブ: 2025年2月

新年会2025


札幌彫刻美術館友の会の新年会が2月15日(土)市内ネストホテルで行われた。
今回の講演は会員である梁井朗氏。演題は「いつまでもあると思うな野外彫刻」
梁井さんは北海道新聞の文化部などに努める傍ら、インターネット上で「北海道美術ネット」を長年主宰され私達にとっては、大変興味深いお話ばかりでした。

 私たちが運営データー作成している、「北海道デジタル彫刻美術館」に登録された作品が台座からなくなって、移動されているものなどが沢山あります。
そういった作品を具体的に挙げて説明されました。
劣化した彫刻を役場が作者に無断で廃棄処分してしまったという話には驚きました。
作家が現存している場合は作家に相談し、補修が可能な場合もある。
彫刻や美術品は、それぞれ作られた背景・歴史があります。芸術作品と認識されない
ものは悲しい運命をたどるのかもしれません。
テープカットの時はコンクリートもブロンズも、それなりに長くいつまでもそこに
あるような気がしますが、コンクリートはパーマシールド塗布やブロンズはワックスがけなど
手入れをしなければならないことを、強く考えさせられる講演でした。

オカリナ(谷口理恵さん)フルート(桜田信明氏)の演奏も素晴らしく、引き続き
昨年から始めたオークションも行いました。
中でも山内壮夫作のレリーフ(遺族から寄贈された)も出品され、落札されました。
これらは、私達の活動資金として大切に使わせて頂きます。
参加くださった皆様、本当にありがとうございました。

渡辺行夫展「大イタドリ」


 渡辺行夫さんの個展が久しぶりにさいとうギャラリーで行われました。札幌彫刻美術館友の会の仲間も2月8日1時に集合し、10人ほど参加しました。北海道では、どこにでも自生している「大イタドリ」を使っての大作。試行錯誤を繰り返し、イタドリ製作は16年目にわたるそうです。成長が早く道路を管理する人にとっては厄介者、制作素材を石からイタドリに変えることによって加工や運搬がしやすく、まさにSDGsにもつながる素晴らしい発見。小品からティラノザウルスなどの恐竜迄多岐にわたる。今後の製作が益々楽しみです。