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新渡戸稲造萬理子両先生顕彰碑

 5月11日(日)、本年度第1回目の清掃活動が実施されました。
今回対象となるのは、新渡戸稲造記念公園内に設置されている山内壮夫作≪渡戸稲造萬里子両先生顕彰碑≫⦅1979年)。
曇り空の下、午前10時に新渡戸稲造遠友リビングラボ(仮称)の建設を推進する会の方々、及び友の会メンバーの計10名がブロンズ像の下に集合しました。
清掃開始前に、永年新渡戸研究に専念されている三上節子さんより、かつてこの土地にあった遠友夜学校の歴史や新たな施設づくり事業について解説をしていただきました。
顕彰碑題名に代えて、像の足元には「学問より実行」の博士の言葉が刻まれています。
まさに価値観の混迷する現代にあって、

次の世代への拠り所として新渡戸博士の精神をつないでゆく活動の大切さを再認させてくれるものでしょう。山内壮夫氏の7年の構想の末出来上がったというブロンズ像、青年像の掲げもつレリーフ版は遠友夜学会のシンボルである星や花に縁どられ、思いを一つにする新渡戸ご夫妻の肖像が浮き彫りされています。
非常によく似たご夫妻、よく見るとそこにはお二人のイメージが重なるような作者の工夫も…
清掃の後、細部までピカピカにワックスで磨かれた像は、再び新しい春を迎えた印象でした。
台座の破損個所などをチェックして、午前中には無事清掃作業を終えることができました。
(笹山恵利)