会の活動紹介
1)彫刻の清掃と解説
道内には2000点余りの野外彫刻が存在しています。
自然の中で、独特の存在感を示し私達の目を楽しませてくれています。しかし長年風雪にさらされ補修もされず朽ち果てる彫刻も時々目にする中、作品がその価値を損なわず永く美しい姿で私達を楽しませてくれるよう、各方面の専門家の助言を聞きながら、清掃活動を行っています。
現在の所、大通り公園、中島公園、道庁前庭、近代美術館前庭、知事公館、羊が丘(クラーク博士像)などが中心ですが、今後この活動が札幌市内全域、道内、道外と広がっていく様活動を広げて行きたいと思っています。
2)学習会
「彫刻の清掃とガイド」は友の会の基本的な活動です。
この活動をより深めていくために、彫刻のすべてを学ぶ学習会を 行っています。参加者は、友の会会員ですが,美術の専門家ではなく、美術に関心を持ち、彫刻について、もっと知りたいという前向な仲間 たちです。
これまで橋本会長を講師に、彫刻の素材(ブロンズ・コンクリートなど)についてなど資料に基づき2回の学習会を持ちました。
その後常田先生の学習会では第3回・第4回と西洋中世紀の建築・彫刻・宗教などに始まり、「石の文化」歴史など沢山の写真資料をスライドにまとめてお見せいただき、大変興味深く、楽しい勉強でした。今私達は、彫刻に興味を持ち、一緒に学びながら活動する仲間を募集しています。勿論、専門的な学習を積んでいる人、これから学びたい人、どなたでも歓迎です。
学習の内容は、自主的な学習の他に、彫刻の専門分野の方や、経験豊富な方などを講師にお呼びし、楽しく学び仲間の輪を広げ、街なかの美を守る活動に邁進しております。
賛同される方は、お問い合わせよりご一報ください。
「新渡戸稲造博士顕彰碑」の清掃
6月4日(水)新渡戸稲造が設立した「札幌遠友夜学校」跡地広場(南4東4)に立つ山内壮夫作ブロンズ像《新渡戸稲造博士顕彰碑》の清掃を行いました。この像は山内壮夫の最後の作品でもあります。「新渡戸稲造と 札幌遠友夜学校を考える会」の高橋副会長から新渡戸稲造が創立した遠友夜学校の歴史、新渡戸稲造の業績、そしてこの像の建立の経緯について話を聞き、ブロンズ像の清掃の仕方の説明の後、高圧洗浄機、雑巾を使い丁寧に永年の汚れを落とし、ワックスをかけました。本当にきれいになりました。
その他、遠友夜学校跡地と書かれた石碑が像と向い合せに無造作に像の前におかれているなど、市の管理のずさんさが気になりました。
「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」
設立記念フォーラム
「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」が設立され、新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考え、遠友夜学校の跡地の利用について考えるフォーラムが開かれました。北大の歴史に詳しい元北大副学長の藤田正一先生の新渡戸稲造についての講演の後、パネル討論では遠友夜学校卒業生、新渡戸稲造研究者が遠友夜学校の当時の状況や精神を熱く語りました。フロアーからは友の会の会員が記念館設立については新渡戸稲造の精神が生かされるような市民が楽しく集い、活動できる施設を目指してほしいという発言があり、会場から賛同の拍手を得ました。(奥井)