札幌彫刻美術館友の会の新年会が2月15日(土)市内ネストホテルで行われた。
今回の講演は会員である梁井朗氏。演題は「いつまでもあると思うな野外彫刻」
梁井さんは北海道新聞の文化部などに努める傍ら、インターネット上で「北海道美術ネット」を長年主宰され私達にとっては、大変興味深いお話ばかりでした。
私たちが運営データー作成している、「北海道デジタル彫刻美術館」に登録された作品が台座からなくなって、移動されているものなどが沢山あります。
そういった作品を具体的に挙げて説明されました。
劣化した彫刻を役場が作者に無断で廃棄処分してしまったという話には驚きました。
作家が現存している場合は作家に相談し、補修が可能な場合もある。
彫刻や美術品は、それぞれ作られた背景・歴史があります。芸術作品と認識されない
ものは悲しい運命をたどるのかもしれません。
テープカットの時はコンクリートもブロンズも、それなりに長くいつまでもそこに
あるような気がしますが、コンクリートはパーマシールド塗布やブロンズはワックスがけなど
手入れをしなければならないことを、強く考えさせられる講演でした。
オカリナ(谷口理恵さん)フルート(桜田信明氏)の演奏も素晴らしく、引き続き
昨年から始めたオークションも行いました。
中でも山内壮夫作のレリーフ(遺族から寄贈された)も出品され、落札されました。
これらは、私達の活動資金として大切に使わせて頂きます。
参加くださった皆様、本当にありがとうございました。