残暑厳しい中での清掃でした。
本日は、大通公園西7丁目にある『漁民の像』と、札幌市資料館前に設置されている『若い女の像』の清掃を行いました。
気温は高かったのですが、時折吹く風が心地よい一日でした。
大通公園は既にオータムフェストの準備が始まり、飲食店スペースが立ち並んでいます。その喧噪の物陰に隠れてしまった漁民之像は、土ぼこりや鳥のフン、木の小枝などでかなり汚れていました。
漁民之像は正面から見ると大きくどっしりとした見た目と印象をしていますが、よくみると漁網の目やヒダ、服のシワ、そして裏側や台座部分は貝や錨があり細かい装飾が全体的に施されています。漁夫の背中にはカモメも。
カゴのニシン、網の裏部分の構造がかなり複雑ですので、まずは全体をホースで強めに洗い流しをします。
ホースとバケツで水洗いした後は、像を雑巾、台座をデッキブラシで清掃しました。
今回も清掃に参加していただいた、全盲の越山さんも手で形状を確認しながら、丁寧に雑巾で磨いていました。
写真では確認しづらいかもしれませんが、お母さんの鼻、そして子どもの指にペンキらしき痕跡がありましたので、載せておきます。付着してからかなり時間は経っているようで、水では落とせませんでした。大通公園では毎年頻繁にイベントが行われているので、イベントの準備作業で飛散してしまったものでしょうか。
水洗い後はワックスがけ。
予めケロシンで溶かしてあった蜜蝋原液(1/3)を更にベンジンで約5倍に薄めて使用しました。
ワックスの調合は橋本会長がバーテンダーのような鮮やかな動きで。
ワックスで表面も輝き、とても綺麗になりました。
彫刻家の田畑さんが最も苦心した網の部分もすっかり綺麗になりました。
ニシンも活きを取り戻したかな?
札幌資料館前のバラ園に移動し、『若い女の像』も清掃しました。こちらは噴水とバラ園に囲まれた環境のおかげか、非常に綺麗な状態でした。噴水の中に設置されているため清掃するには足場の良くない場所でしたが、漁民之像と同じく水洗いとワックスがけを行いました。
彫刻清掃に参加したみなさんお疲れ様でした!
次回もよろしくお願いします。