8月31日に行われた武蔵野美術大学・黒川先生の彫刻セミナーに続き、9月1日は午前10時30分から中島公園の朝倉文夫作《木下成太郎像》の調査・清掃を行いました。
まず、水洗いをした後に基壇の穴からファイバースコープによる内部調査・・・ブロンズ像本体と基壇をつなぐ鉄製のボルトが腐食し、安全性に問題があることがわかりました。その後、1年ぶりにワックスを塗る作業を行いました。清掃道具の選択の仕方、蜜蠟の希釈方法から塗り方、磨き方まで「美術館の作品の清掃・保全を引き受けられるようにきちんと覚えた方が良い」と黒川先生と二人の助手さんに教えて頂きました。自分で彫刻作品を作り上げるようにワックスを磨き上げると、いかつい表情だった木下成太郎が温和な顔に見えてきます。
詳しい清掃手順とワックス作業については次回の学習会(9月26日Lプラザにて開催予定)での勉強課題とします。今後の友の会の清掃作業スキルアップに大いに役立つ、有意義な一日でした。
(髙橋)