今回は、やや不安定な天気の中、新渡戸稲造記念公園の『新渡戸稲造・萬里子顕彰碑』清掃を行いました。
前日からの雨模様で、今日も予報では強い雨が降るのではないかと予想されていましたが、運良く午前中は雨が上がり、無事に彫刻清掃を実施することができ、よかったと思います。
これが今回清掃する、顕彰碑と解説パネルです。
髙橋さんの彫刻解説、非常に勉強になりました!遠友夜学校跡地であるこの公園の中で顕彰碑は3度も移設を繰り返してきたそうですが、それだけこまめに手がかけられ大切にされてきているんだな、ということが彫刻の状態の良さからも見て取れます。札幌市内の他のブロンズ彫刻と比較しても、凄く綺麗ですよね。
解説後は「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」のみなさんと共に彫刻清掃と、公園に隣接している空き地(記念館建設予定地)の雑草除去を行いました。
彫刻はこの顕彰碑一体のみ。ですが山内壮夫晩年の貴重な作品でもあり、学校シンボルマークやレリーフの装飾など、細かく複雑な形状をしているため、丁寧かつ慎重な清掃が必要となります。雑巾による水拭きと、歯ブラシでの細かい部分の清掃を、じっくり丹念に行いました。
乾拭きまで全て行った後、全体にワックスをかけます。こちらも同様、細かい作業が要求されます。
公園の看板や解説パネルの清掃も忘れずに行いました。
先に書いたように、彫刻自体は非常に状態がよく緑青も少し確認できるほどで、ほとんど劣化が見当たりませんでした。しかし台座と彫刻の継ぎ目部分に3カ所亀裂、ひび割れがありましたので、ここに記録しておきます。
その他、左肘のサビ(?)と、円形に残った何かの跡。原因不明。
空き地部分は果てしなく広がる大草原のようでしたが、みなさんの働きで、かなりすっきりしました。草むしりは、しぶとい根っこが多くなかなかの重労働でしたね・・・。
新渡戸稲造記念公園、きれいな公園ですが、また更に美しくなりました。
みなさま、今回もお疲れ様でした。次回の彫刻清掃もよろしくお願いします!