2016/5/22 大通公園彫刻清掃(泉像〜花の母子像)

本日(5/22)大通公園にある泉の像と、泉から東側に設置されている彫刻計5点の清掃を行いました。天気は快晴に恵まれましたが、日差しも強く気温も一気に上がり、汗ばむ陽気の中での清掃となりました。

泉の像

泉の像

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ライラック祭りで賑わいを見せる大通公園。花も見頃です。
本日は、このライラックとともに噴水の涼しげな雰囲気を味わえるエリアにある彫刻、泉の像、石川啄木歌碑、牧童、開拓母の像、花の母子像をお掃除しました。

泉の像前で清掃活動をしはじめる皆さん

泉の像前で清掃活動をしはじめる皆さん

日曜日ということで多くの方にご参加いただけました。私の友人も数名参加。そして視覚障碍者である、越山さん、塚本さん、安藤さん、千田さんにもご参加頂きました。
私が以前参加した視覚障碍者のための美術鑑賞イベントで知り合った方々で、以前から彫刻の清掃に興味を持ってくださっておりました。私から彫刻友の会の方にお願いをして、今回参加させていただけることになりました。マイノリティでありながら、積極的に清掃に取り組んでいただきました。

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目が見えない方にとって「触れる」ということは見ることと同じくらい重要なことです。実際に触れながら彫刻の解説を聞き、清掃に従事できたことを非常に喜んでおられました。彫刻の清掃は簡単に「誰でも」できる活動であることを改めて思いました。

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また、目が見える方にも負けないくらい丁寧にしっかりと掃除をしていただきました。

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大勢の人に囲まれて、花の母子像もちょっと嬉しそう?

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彫刻の破損状況ですが、牧童の少年かかとにのみ、穴が一カ所ありました。おそらく鋳造の際に作られた穴で、通常は蓋をされるべき場所ですが、何らかの理由で取れてしまったようです。ここから水が入ってしまうと内部の侵食や、凍結による破損の危険性がありますので、早めに塞ぐ必要があります。

穴

清掃は予定通り一時間で終了しました。いつもと違った雰囲気での清掃会でしたが、順調に作業ができました。ご参加頂いたみなさま、お疲れ様でした!

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2016/5/15 真駒内の清掃活動

5月15日(日) すっかり緑が生い茂る春となった真駒内の、彫刻清掃をおこなってきました。
今年初の清掃活動となりますが、わたくし太田が記事投稿をするのも今回が初です…。今後ともよろしくお願いします。
※画像をクリックすると大きな写真で表示されます。

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まず始めに清掃をしたのは真駒内駅前に設置されている丸山隆氏作の『ひとやすみする輪廻』。毎年春になると周囲の花壇を花が彩りますが、まだ花は植えられていないようでしたので、彫刻の水拭きと合わせて雑草の取払いを行いました。 

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土ぼこりと雨跡を雑巾で綺麗に拭き取りました。しかし、かなり接近しないと分からない薄さですが、いたずらのような傷跡もありました。今後修復をする必要があるかもしれません。

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清掃後は斉藤さんによる作品解説を会員の皆さんでお聞きしました。札幌を大いに盛り上げたオリンピックを終え、トラックを模した楕円の中で折り重なった石たちがひとやすみしている作品だそうです。また、彫刻の下にある土の中でもタイムカプセルが一休みしています。タイムカプセルは2051年に贈られたもの。開けられるのが楽しみですね。

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続いての清掃は、真駒内第一公園にある『牛と少年』。佐藤忠良の作品です。こちらは台座が非常に高い作品ですので、脚立を使い雑巾がけを行いました。

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また、牛の後ろ足の蹄と膝部分に亀裂がありました。亀裂部分からわずかに緑青が生じています。

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脚立を使った雑巾がけは、時折交代しながら進めました。足場の不安定な状態での掃除は簡単ではありません。また、周囲の草むしりも行いました。

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最後に、エドウィン・ダン記念公園に移動し、エドウィンダン像の清掃を行いました。
こちらは高圧洗浄機による水洗いと雑巾がけ、そしてワックスがけを行いました。

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ジェネレータから電源を供給し、洗浄しました。途中、セッティングに戸惑い時間を要してしまうトラブルもありましたが…私の友人の協力もあり、なんとか稼働。

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長い物干竿を使っての放水作業はなかなかの重労働!何人かで協力して清掃作業にあたりました。

こちらは花崗岩の台座部分に見られた亀裂と、ブロンズの緑青です。残念ながら銅像本体部分までは細かくチェックすることができませんでした。きちんと撮影するには望遠レンズが必要かもしれません。

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洗浄機の設定や、清掃メンバーの輸送でところどころ問題ありましたけど、全体的には予定通り、12時きっかりに全ての清掃作業を終えることができました。みなさんの手際のよさは勉強になります…!自分もこれから足を引っ張らないようがんばります。

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お昼は吉田さんのお宅で大変美味しい山菜料理をふるまっていただき、清掃を行ったみなさんで春の味わいを楽しみました。おにぎりも美味しかったですね!

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ごちそうさまでした。
(太田)

第10回ゆきあかりin中島公園

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 厳冬の中島公園を彩る「第10回ゆきあかりin中島公園」が2月5日~7日の3日間開かれ、友の会が「あかりと願いのターミナル」コーナーを支援した。初日は昨年から協力している山鼻小から3年生の児童90人が授業の一環として参加した。各自が持ち寄った紙コップに思い思いの願いや絵を書き雪穴を掘って飾り付け「楽しかった」「また来たい」と楽しそうだった。期間中は午後4時半~3時間ほど友の会のメンバーが寒さに耐えながら通りがかりの人に紙コップを渡しながら、参加を呼び掛けた。若者のカップルや家族連れ、外国人グループが願い事などを書き込んでは雪の壁を紙コップのキャンドルで飾った。

◆上記サムネイルをクリック頂くと大きな画像で観て頂けます。紙コップに書かれた子供たちの願い事を読むことができます。お手伝いに参加頂いた皆様、寒い中本当にご苦労様でした

友の会2016年新年会

DSC01256  2016年1月31日(日)札幌宮の森美術館に於いて「札幌彫刻美術館友の会」の新年会が盛況のうちに行われました。橋本会長の挨拶の後、会員で北大名誉教授の常田益代先生の講演がありました。演題は「襞・身体・布に見る東西」です。風土と社会における着る物の働き、ヨーロッパにおける身体と布と造形の関係、日本の着物、着る物の東西の出会いと現代、又彫刻とも深い関係性がある事など大変興味深い講演でした。具体的に美しい写真の数々をプロジェクターに映し出しての解説でした。ほんの一部ですがサムネイルで載せましたので、クリックして大きい画像でご覧ください。
新入会員紹介ではIT関係に詳しい青年が入会され、今後の友の会の活動において、頼もしく嬉しい限りです。 恒例のミニコンサートもピアノ(中島杏子さん)とチェロ(岩崎由桂さん)のデュオ~素晴らしい生演奏に浸りました。 最後はみんなで「高原列車は行くよ」を歌ってお開きでした。

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明けましておめでとうございます。

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2016年 新しい年が明けました。天候も穏やかな温かいお正月でしたね。今年もよろしくお願い致します。 早速ですが、31日に彫刻友の会新年会があります。1月20日申し込み締め切りですので、会員の皆様はもとより一般の方の参加も歓迎です. お誘いあわせの上お申し込みください。

2016年新年会のご案内
・日時:1月31日(日)AM11:00~14:00
・場所:宮の森ミュージアムガーデン4階 (札幌市中央区宮の森2条11丁目2-1)TEL 011-612-3500 ・会費:4000円
<プログラム>
◆講演 常田益代 北大名誉教授 「壁・身体・布に見る東西」     プロフィール~早稲田大学文学研究科修士課程修了、米国ミシガン大学ラッカム大学院博士号Ph.D、西洋中世美術史専攻
◆ミニコンサート チェロ&ピアノのデュオ
中島杏子(チェロ)東京藝術大学卒業~現在札幌で活躍
岩崎由佳(ピアノ)愛知県立芸術大学卒業~現在札幌で活躍

「木下繁太郎像」美術史的価値広め保存を(黒川弘毅)

黒川先生 10月4日北海道立近代美術館で行われたシンポジュウムに参加いただいた武蔵野美術大学教授の黒川弘毅氏の記事が掲載されました。 又会員の石川博さんが、個人のブログに2005年に木下像の存在に気づいてから、10年後に1度目のシンポジウムそして2015年シンポジュウム「野外彫刻創る・守る」開催までの詳しい経緯を載せてくださいました。下記中島パフェよりご覧下さい。

よみがえる木下成太郎像