樽前・支笏湖アートと自然を楽しむバスツアー

10月10日(土)彫刻友の会主催の今年2度目のバス旅行、爆弾低気圧の影響で荒れていた天候の間のたった1日のお天気に恵まれ楽しい旅になりました。先ずは金属作家、藤沢レオさんのアトリエ訪問、そして苫小牧美術博物館の特別展「花ひらく近代洋画の世界」を学芸員さんに解説して頂きました。その後は支笏湖休暇村で昼食、時間の許す限り支笏湖を満喫しました。帰路の途中見た恵庭渓谷「白扇の滝」も圧巻でした。少し紅葉には早かったようですが、札幌から近い支笏湖で、美しい自然とアートを楽しむバス旅行を心行くまで堪能しました。
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シンポジウム2015「野外彫刻を創る守る」

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 身近な彫刻が泣いている。何を行うべきか~。札幌彫刻美術館友の会が東京の屋外彫刻保存研究会と連携し道立近代美術館講堂で「屋外彫刻を創る・守る」をテーマにシンポジウムを開きました。当日は札幌や東京などから約100人が参加しました。午前中は専門部会、午後からは各地域での取り組みを具体的に発表したパネルディスカッションです。現在札幌市内約600体道内約2900体ある野外彫刻。本友の会ではその文化的財産と美的環境の創出の重要さを踏まえて清掃活動を行っています。しかし野外彫刻は、自然環境などから経年劣化が進み、保存の必要性が迫られています。
午前中は、藤嶋俊曾氏(屋外彫刻調査保存研究会々長)挨拶の後、田中修二氏(大分大教授)が「北海道における彫刻の歴史」について基調講演がありました。アイヌの彫刻はじめ現在に至るまでの北海道の彫刻を振り返りながら、野外彫刻の自然に向かい、「希望」を託された重要な役割を紹介するとともに関係者の努力、保存、再生に関する課題を語りました。その後黒川弘毅氏(ブロンズ彫刻)、高橋裕二氏(コンクリート彫刻)、高橋大作氏(コンクリート彫刻)が地域的状況を考慮に入れながら「保存」の在り方についての研究発表を行いました。
午後からは橋本会長が「彫刻地図コンテンツ」をキーワードに彫刻のデーターベース化の保存進展に向けての課題を基調講演しました。パネラーの篠崎未来さん、村上道子さん、奥井登代さんがそれぞれ「大分方式」「仙台方式」「札幌方式」の地域活動と成果、課題について報告しました。さらに國松明日香氏(彫刻家)、川上佳津仁氏(行政)渡辺行夫氏(石の彫刻家)の立場から野外彫刻の意義、課題の提起などを話し合いました。「野外彫刻を創る・守る」の観点でこれほどの関係者が一堂に集まってのシンポジウムは、類を見ないもので、画期的なものでした。シンポジウムで提起された短期的課題、長期的課題について関係者が認識を深め連携して取り組むことが重要と考えます。札幌市はじめ多くの団体がシンポジュームを後援して頂きありがとうございました。深く感謝申し上げます。

シンポジューム2015

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「札幌彫刻美術館友の会」では、10月4日道立近代美術館講堂で「野外彫刻を創る・守る」をテーマにシンポジュームを開催します。これは武蔵野美術大学教授や彫刻家などで組織している「野外彫刻調査保存研究会」のメンバーを迎え、道内の彫刻家なども交えて彫刻の補習・保全問題の重要性を考えるものです。午前は専門部会 午後は、各地の具体的活動のパネルディスカッションを行います。是非多くの皆様の参加をお待ちしています。

ハルカヤマ芸術要塞・祝津バス旅行

 ハルカヤマ芸術要塞2015のオープニングに合わせて、今年度の友の会バスツア~第1弾を実施しました
8月29日、夏の名残りを感じさせる晴れ渡った青空にも恵まれ、54名の参加者でNHK 前を出発しました
小樽の春香山の麓にある森の中に63名のアーチスト達が繰り広げる、「アートで遊ぶ」空間を私達は、自由な作品と、さわやかな空気で心地よい時間を過ごしました。
 その後、小樽遊覧船に乗船、舟の上空を飛び交うカモメの群れにパンの仲立ちで、しばし交流?で楽しみました。祝津では、新鮮な漁師の味を堪能。食後は祝津パノラマ展望台、にしん御殿、青山別邸を廻り、最後に白鳥番屋を訪ねました。そこでは私達とは馴染み深い、竹笛太郎さんと偶然出会い、パンフルートの演奏で心が癒され、日帰りツアーも予定通り、無事NHK に到着しました。
次回第2回目は10月10日(土)秋の紅葉を楽しむ支笏湖・樽前方面のバス旅行を予定しています。
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ホーレスケプロン・黒田清隆の像清掃

IMG_3749IMG_3748 ホーレスケプロン像と黒田清隆像はともに1967年の北海道開拓100周年記念として設置されたもので、建設以来ほとんど保全補修はされていなかった様です。そこで彫刻友の会として遡る事10余年前に背の高いこの二つの像を清掃する為、クレーン車による放水洗浄作業が行われました。その作業でケプロン像の本体を軽く押しただけで銅像が揺れることが判明、原因は台座の石組みにいくつか亀裂があり台風や地震などで倒壊する危険があることが解った。事態を重く見た札幌市はケプロン像台座修復に50万円を計上し専門業者により樹脂注入法による補修を行った経緯があります。

清掃は8月22日(土)10時から開始、友の会所有の高圧洗浄機、ジェネレター、物干しポールを用意し、ポールの先に高圧洗浄機のノズルを固定しての洗浄でした。
大通高校の生徒さん2名を含む14人の参加でした。
作業準備をしている時に、散歩中の近所の方が、見かねてか、こういうのは得意なんだとしっかりポールにノズルを固定してくれて、洗浄を手伝っていただき今後もお手伝いしたいので連絡くださいと申し出てくださいました。高校生も台座を細かいところまでしっかりきれいにして、高圧洗浄機にも挑戦、6mを超す高さの彫刻ですが、脚立も使わず、安全に作業することができることもわかり、今後の彫刻清掃活動にも大きな成果でした。最後に高橋淑子さんから彫刻の解説を聞き、さらに彫刻が身近になりました。
高校生も彫刻がきれいになってうれしい、とても楽しかった、また声をかけて下さいと感想を述べてくれました。ふと上を見ると、すっかりきれいになった黒田さんの頭の上に鳩が心地よさそうに止まっていました。

同日”中島公園香りの広場に点在している山内壮夫の作品4点”の清掃も行われました。
参加者は中島公園管理事務所主催の野菜つくりの親子(ほぼ20名)
親子を3組に分けて、私たちが彫刻1点づつ受け持ち、子供たちと一緒に歯ブラシと、ぞうきんを使って彫刻の水洗いををしました。5歳から10歳ぐらいの子供たち、彫刻にふれて大はしゃぎでした。
最後に「笛を吹く少女」(山内壮夫 作)全員で解説を聴きながら水をかけて終了。毎年、1点づつ皆で清掃をすることを約束をして解散しました。子どもたちが野外彫刻に目を向け野外彫刻を愛し、大事にしようという気持ちを育ててくれることを願っての地道な活動を今後も続けていきたいと思っています。
 

 

レナード・バーンスタインの清掃

バーンスタイン2 (2)バーンスタイン2 (1)8月4日(火)、中島公園のコンクリート像《猫とハーモニカ》に2回目(5年ぶり)のパーマシルド塗装を行いました。前日十分洗浄したのと晴天続きのお陰で塗料の乾きもよく、早めに作業を終えることができました。中島公園の野外彫刻を見まわっていつも気になるのが昨年新たに設置された宮田 亮平作のブロンズ《レナード・バーンスタイン像》の汚れ具合です。
カラスや鳩がバーンスタイン先生を止まり木代わりにしているらしく、頭部や肩に白い鳥糞の汚れが目立ちます。そこでブロンズ表面を傷つけることなく手軽に且つ安全に清掃する方法を試して見ることにしました。この像は等身大の立像で、高さ150cmほどの石の台座に載っています。また台座の幅が狭いため台座に上がって手作業するのが難しく、脚立が必要です。このため脚立、バケツとモップを使って像を水洗することにしました。この方法でも脚立をしっかり支え、清掃者の安全が確保されていれば、モップ水洗方式で十分綺麗にできることが分かりました。

脚立を使わない方法としてケルヒャー高圧洗浄機による水洗もありますが、ここには電源がないため発電機を持ち込む必要があります。また水道管からホースで放水洗浄する方法あるいは長い棒先にモップを括りつけて水洗する方法などもあります。いずれこれらを試しながら誰でもいつでも簡単かつ安全に清掃できるようにしたいと願っています。
バーンスタイン先生がいつも綺麗なお姿であられるよう、皆で守りたいものですね。
清掃に参加してくださった皆様ありがとうございました。 橋本

道議会議員 広田まゆみ氏と意見交換

slide1[1]札幌美術館友の会は、道議会議員の広田まゆみ氏と8月5日(水)pm1時からLプラザで「食と観光」をテーマとした意見交換を行いました。「友の会」からは橋本会長はじめ8名が出席し、友の会の活動と要望などについて1時間余り活発な意見交換を行いました。友の会からは、彫刻清掃や彫刻に関わるデーターベース作り、彫刻地図製作による野外彫刻の観光資源化など 日頃の活動を紹介するとともに、食や観光ばかりでなく、文化都市札幌にふさわしい、音楽や彫刻といった方面にも目を向けてほしい~など有意義な意見交換がなされました。今後においても継続的に話し合いを持つことをお約束頂き終了しました。広田議員の活動やお考えは下記URLよりご覧いただけます。
     http://www.hiromaru.jp/

中島公園「カモクマ祭」

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7月5日(日)天候に恵まれ第9回の「カモクマ祭」好評のうちに無事終了する事が出来ました。
当日お手伝いスタッフとして、南高2年生男女4名と中島児童会館利用者の中学2年生の佐藤秋斗君が参加頂きました。「彫刻探検隊」として南高東川君は親子を引率して、香りの広場では素晴らしい彫刻解説もして頂きました。佐藤君も恥ずかしいながらも声を掛け親子の誘導に一役かって頂きました。午前午後と2回に分けて行われ「カモクマ祭」も徐々に浸透してきているようです。中には、2年連続で親子4人で参加の家族もありました。友の会のメンバーも、おみあげにプレゼントするバルーンアートの風船も手際よく作れるようになり大いに楽しませて頂きました。参加の皆様お疲れ様でした。(岩崎恵美子)

 

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中島公園「鴨々川清掃活動」

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 中島公園内の鴨々川清掃に伴い、私達「彫刻友の会」でも園内の彫刻清掃を行いました。町内300名近い市民ボランティアの春の恒例行事です。いつものように公園入り口付近にある彫刻「森の歌」(山内壮夫作)は、仲間のシニアネットの人達の協力で見違えるように綺麗になりました。作品が6メートル余りと大きいため高圧洗浄機を使っての作業です。彼らは3年目で難しい高圧洗浄機の扱いにもすっかり慣れ、手際よく作業が進みます。その他「木下成太郎像」(朝倉文夫作)も南校の学生さん他大勢の方々の協力で無事終了!お天気にも恵まれ心地よい汗を流しました。
お疲れ様でした。

真駒内春の清掃活動

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5月24日(日)真駒内彫刻の清掃に参加しました。爽やかな緑の風につつまれ、三台の車で移動しました。
最初に、真駒内駅前にある「ひと休みする輪廻」(作 丸山隆)の清掃を行いました。この彫刻は、札幌オリンピックのトラック競技場をイメ-ジしたモニュメントですが、ツ-トーンの色調と上のギザギザがとてもいい感じです。そして台座のまわりが、色とりどりの美しい花壇になっていました。駅前の美化にちなんで、市立大学の学生さんのデザインで今年5月に完成されたばかりだそうです。        
早速、いつもの手順通り水洗いからから拭きまで、優しい手作業により予定通り仕上がり、お花畑とよくマッチしたモニュメントの円形が青空にくっきりと浮かびました。オリンピック記念の時計塔の芝を刈って、次の第一公園に移動しました。
第一公園では、遊具の奥に正ちゃん帽をかぶった「牛と少年」(作 佐藤忠良)が待っていました。芝生は元気な草がボ-ボ-生えていました。一年振りの「牛と少年」も早速水かけ、汚れ落とし、拭き取り、脚立おさえ、用具渡し、ワックスかけ、から拭き等みんなの協力でピカピカに仕上がりました。
子牛の後ろ足に亀裂が見つかりました。周辺の伸びた芝生は、カマの手つきがプロみたいにカントリ-な人がいて、ビニ-ル袋が草でいっぱいになりました。次の移動で、最後の目玉の「エドウィン・ダン像」(作 峯孝)に着きました。ここで初めて、高圧洗浄機の登場です。車から降ろして準備する作業が大変です。組立準備には、技と知恵が要ります。その間に水槽のケースにバケツで満タン近く水を運び入れます。ダン像は約5Mもあるので物干し竿をつないで先端に洗浄機の先をしばりつけ固定します。全部準備できたら、注目のスイッチオンです。年々、レベルアツプしているこの光景をダン像も上からじっと見守っています。電動音と共に強力なシャワーが噴出します。水圧と風向きを確認して、しっかり竿を持ち、慎重に洗浄して行きます。その威力は、ダイナミックで強力です。腐蝕の元の鳥の糞やこびりついた泥埃を一瞬に洗い流します。とても可哀想ですが、奥のくぼみの虫の巣も木端微塵です。察知して逃げて欲しいと思います。後片づけが終り、まだ水がしたたっているダン像を見上げ、思わず拍手を送りました。   
彫刻清掃後の昼食は、みんなのお腹を幸せいっぱいにしてくれました。(斉藤ミサオ)