投稿者「奥井登代」のアーカイブ

羊ヶ丘展望台65周年記念に「丘の上のクラーク像」を清掃

羊ヶ丘展望台管理事務所から今年は羊ヶ丘展望台の65周年記念のイベントに向けて「丘の上のクラーク像(坂胆道 作)」の清掃依頼がありました。                                                                               私たちは毎年クラークの像を清掃していましたが、2年前に塗装修復が行われたことから2年ぶりの清掃でした。観光客が来る前の7時半からという依頼でした。高橋会長はじめ5名が参加、近くの若い青年とお母さんも駆けつけてくれました。台座と合わせて4,5mあるクラーク像ですが足場が組めないので高圧洗浄機を用いた清掃でした。角材の先に洗浄機のノズルをしっかり縛り付け洗浄液を吹き付けた後、水でしっかり汚れを洗い落としました。手が届く部分はブラシを用いて汚れを取りました。65周年ということで北海道新聞とNHK が取材。NHKは当日昼のNHK北海道のニュースで報道しました。

 

髙橋会長らが台座を入れて4,5mあるクラーク像を高圧洗浄機で洗浄。

道新が9月16日に報道

本郷新記念札幌彫刻美術館主催恒例のサンクスデーで彫刻清掃のお手伝い

11月3 日(金) サンクスデー『 洗って味わう彫刻のカタチ』6月に 続き今回は、前庭の「砂」「裸婦」「堰」3体の清掃を行いました。

吉崎館長の呼びかけもあり、来館者合わせて13名での活動です。普段見ただけでは気づかないボリュームや作者の意図する荒々しい制作の跡など、まさに洗って触れて彫刻のカタチを楽しみました。参加した小学生は楽しそうにブラシで彫刻の汚れを取り、水をかけ布で水をふき取り、きれいになった彫刻をみて満足そうでした。

「裸婦」

「堰」を清掃

「砂」を清掃

中島公園キッズガーデンの子供たちと彫刻清掃

中島公園では管理事務所の横の畑キッズガーデンで子供たちが野菜を育てています。10年近く前に管理事務所からキッズガーデンの子供たちに中島公園の彫刻の清掃を経験させたいと友の会に申し出がありました。今年はコロナ禍のため、久しぶりの彫刻清掃です。              8月5日、野菜の世話を終えた小学生たち6人と3歳の弟が参加しました。山内壮夫のコンクリート像4体の水洗いです。鶴の舞の前ではでは女の子が「名前知ってるよ、鶴の舞!」と。きっと前に参加して覚えていたのでしょう。洗剤を付けブラシで一生懸命汚れを競って取っていました。水かけではみんなに「離れて!」と言いながら勢いよく飛ばし、楽しんでいました、3歳の子もブラシを持って参加。 きれいになった彫刻に満足そうな子供たちでした。

中島公園「木下成太郎像」の清掃

7月28日(金)

札幌国際プラザは、札幌市のMICE事業の一環として、海外から観光旅行に来てボランティア活動をする支援を行っている組織です。その中に、「札幌のアートを守る彫刻磨き」を企画し、友の会に協力の要請がありました。                              この企画を実施するにあたってぜひ体験したいとの申し出がありました。ブロンズ像の清掃が主になるので今年実施する予定の「木下成太郎像」の清掃を体験していただきました。国際プラザから担当者3名が参加しました。

熱中症も心配される記録的な暑さの中、木陰での休憩をはさんで1時間半。ブラシを使っての水洗いからワックス仕上げまでを体験していただきました。磨くことによって顔の表情や、その佇まいまでを身近に感じることができ、終了時には歓声が上がりました。『木下成太郎像』が存在感を増したように思います。また、彫刻の磨き方だけではなく、木下成太郎の経歴、歴史を学ぶことができたとの感想もいただきました。

大通7丁目から西の彫刻をロータリーの方々と清掃しました。

 

大通公園彫刻清掃6月25日(日)札幌大通公園ロータリークラブとの共催も今年で3年目。当日は5名の参加をいただき、13名での作業となりました。大通12丁目から7丁目までの3作品。満開のバラに囲まれた『若い女の像』からスタートです。子たちの歓声が聞こえる『有島武郎文学碑』、フラワーフェスタで賑やかな中の『漁民の像』。通りかかった子供たちが「わたしも・・・」とブラシを手にかごの中の魚たちをきれいにしてくれました。                    いずれも昨年のワックスがまだ効いているようでした。ワックスは2年に一度でいいのかも知れません。                                           札幌の一番美しい季節、花と彫刻を楽しみに大通公園へお出かけください。

 

 

 

本郷新記念札幌彫刻美術館サンクスデーを手伝う

6月24日(土)『洗って味わう彫刻のカタチ』来館者と一緒に19名で記念館前の旭川市常磐公園の「風雪の群像」の3人の若者の像のトルソ―3作品のうち2作品の清掃を行いました。水洗いだけの予定でしたが、快晴だったので、急遽、蜜蝋ワックスの塗布も行いました。ワックス後、布で磨くことによって新たな表情が生まれます。参加者からは驚きの声があがりました。作品の手触りと「立体」の魅力をあらためて感じることができた一日でした。

 

 

 

道庁前庭の「北の母子像」がきれいになりました。

6月11日 本当に久しぶりに道庁前庭の「北の母子像」の清掃を行いました。

この作品は、本郷新が1978年に北海道文化賞を受賞した際、「北海道に生まれ、こよなく故郷を愛し続けている私にとってどんな賞よりも貴重で、うれしい受賞です。このお礼として、限りない母子像の愛情を表現した私の作品を感謝として北海道に寄贈し、道民の皆さんに親しんでいただきたい」と北海道に寄贈されました。母子像について本郷は、「愛のかたちの追求」であり、「彫刻家にとって永遠のテーマである」と語っています。制作年は1978年。道庁北側前庭に設置され除幕式が行われたのは、本郷が2月13日に亡くなって3カ月後の1980年の5月12日でした。                               洗剤で汚れを取り、電池式の高圧洗浄機を初めて使用し、水洗いしました。ミツロウワックスを塗布しきれいにつやを出すよう磨きました。終了後駅前通りの彫刻を見て回りました。

一枚目と6枚目の写真をクリックして写真を大きくし、清掃前と後の彫刻を比べてください。

清掃終了後。、駅前通りの国松明日香さんの「NIKE」,小野寺紀子さんの「BIANCA」、松康夫さんの「環LINKING」の状況を観察。ほこりや汚れが目立ちました。驚いたのはBIANCAにカラスの糞が付いていたので拭き取ろうとするとクラっと動いたのです。台座と彫刻の接合部の金属の腐食の可能性があります。札幌市文化部の調査でもぐらつきがD3になっていました。通行人の多い場所です。早くい修理が必要です。

NIKE              BIANCA            環

 

 

 

本田明二ギャラリーが月形樺戸博物館内にオープン

  4月22日月形町の旧樺戸州置換本庁舎隣の「月形樺戸博物館」を改装し、2階に本田明二ギャラリーが新設されました。本田さんは月形町で生まれ、2歳で札幌に移りましたが、自分の故郷は月形だと終生言い続けていたそうです。長女の近藤泉さんは2020年まで中央区南15条西9丁目に本田さんの作品を展示されていましたが、2020年に閉鎖して父の生まれ故郷の月形町に木彫やブロンズなど彫刻75点、レリーフとデッサンなど50点の計125点を寄贈されました。オープニング当日は希しくも本田明二さんの命日にあたました。                                   オープニングには橋本名誉会長、高橋会長ほか6名が友の会から参加しました。町長からギャラリーオープンの経過が報告され、郷里の誇りとして伝え続けたいという挨拶があり、友の会から参加を喜んでいただきました。ついで橋本名誉会長が挨拶。本田明二さんと札幌彫刻美術館での出会いなど思い出、本田さんの郷里への思いがこのような形で実現したことの重みを語りました。近藤さんもこの地で根付き愛してもらえればうれしいと挨拶。 私たちも北海道内作家の作品の今後を考えさせられるオープニングでした。                       町長、教育委員長とも我々の活動などについても話す機会を得ました。               デジタル北海道彫刻美術館の管理のためにも地方自治体との連携が重要となります。その一歩となりました。                                       帰りに小学校の校庭に立つ本田さんの作品「愛」(風の中の母子像)も観てきました。

 

 

 

 

 

本郷新記念札幌彫刻美術館サンクスデーで彫刻清掃のお手伝い

11月3日、彫刻美術館で恒例のサンクスデーの中の洗って味わう彫刻のカタチという催しを友の会がお手伝いしました。午前中はパラパラと雨模様で心配しましたが午後は雨もなく曇り空の下でしたが、実施できました。午後からの観覧者が少なかった中で2人の子供の家族や若い男女約10名が参加、普段触ることのない彫刻の凸凹や本郷新のつくりだす手触りを楽しみながら、前庭の「裸婦」「堰」「砂」の3体の彫刻を洗いました。座った像では足の裏などが汚れていて、洗い終え布で磨いて美しくなった像を見て達成感を感じたひと時でした。今回は寒い中だったのでワックスがけはできなかったのですが、黒川先生が来られてワックスがけをした「ライラック像のトルソ」に水をかけ水をはじく様子を見ると、男の子も僕もかけたいと楽しんでいました。私たちも市民の方々と清掃を楽しむことができ、いい経験でした。

「彫刻メンテナンスを学ぶ」講演会が開催されました。

「野外彫刻のメンテナンスを学ぶ」学習会が、彫刻家で、武蔵野美術大学教授の黒川弘毅氏を迎えて10月1日(土)に札幌彫刻美術館において当会と札幌彫刻美術館共催で開かれました。黒川氏は屋外彫刻調査保存研究会事務局長として会をけん引され、札幌では中島公園の「木下成太郎像」の修復を指導されました。                                 講演では《彫刻メンテナンスの意義》~触覚鑑賞の機会として~と題して様々な視点から観賞できる彫刻と視点が限られる絵画との鑑賞の仕方の違い、彫刻を洗うことは触覚鑑賞の機会となっており、彫刻を楽しむという鑑賞の原点になっていると、子供たちの彫刻清掃の様子などをスライドで紹介し、彫刻の洗い方、その意義をわかりやすく話されました。午後は快晴の心地よい秋空の下、講演で話された彫刻の清掃の実習を「わだつみの像」他3体で、実施。いつも当会の彫刻清掃に参加してくれている視覚障がいのある越山さんも参加し、彫刻に水を流しながら手で触ると彫刻の表面を体全体で感じること、洗剤での洗い方、ミツロウワックスの塗り方、顔の凹凸、筋肉の流れを意識した光沢の出し方を学びました。みんな集中し、時間を忘れ楽しみ、気が付いたら休憩なしで3時間が過ぎていました。