中島公園「木下成太郎像」の清掃

7月28日(金)

札幌国際プラザは、札幌市のMICE事業の一環として、海外から観光旅行に来てボランティア活動をする支援を行っている組織です。その中に、「札幌のアートを守る彫刻磨き」を企画し、友の会に協力の要請がありました。                              この企画を実施するにあたってぜひ体験したいとの申し出がありました。ブロンズ像の清掃が主になるので今年実施する予定の「木下成太郎像」の清掃を体験していただきました。国際プラザから担当者3名が参加しました。

熱中症も心配される記録的な暑さの中、木陰での休憩をはさんで1時間半。ブラシを使っての水洗いからワックス仕上げまでを体験していただきました。磨くことによって顔の表情や、その佇まいまでを身近に感じることができ、終了時には歓声が上がりました。『木下成太郎像』が存在感を増したように思います。また、彫刻の磨き方だけではなく、木下成太郎の経歴、歴史を学ぶことができたとの感想もいただきました。

芸森工芸館~マスカレード 踊る!仮面の謝肉祭と、霊と共に生きる部族たち

 札幌芸術の森美術館のコレクションから「マスク」をキーワードにヨーロッパのカーニバルを取材した竹岡羊子(1931- )の大型絵画と、札幌彫刻美術館友の会名誉会長が寄贈されたアフリカ部族の儀式用仮面が展示されています。お天気の良い日に是非お出かけください。
・2023年7月15日(土)~9月18日(月・祝)
・午前9時45分〜午後5時30分 *9月は午後5時まで開館 (観覧料は無料)

円山方面彫刻清掃

 円山公園彫刻清掃

7月9日(日)この夏一番暑い日、11人が円山公園に集まりました。
『岩村通俊像』は、北海道開拓百年記念事業の一環として大通公園の黒田清隆像、ホーレスケプロン像、旭川市にある永山武四郎像と共に1967年に立てられました。木陰にあって、近所に住む会員もこの像に気がつかなかったと言います。56年もの間、ほとんど手入れされることもなく台座には多くの亀裂が見られました。高圧洗浄機での洗剤、水洗いを終えるとブロンズの輝きが戻りフロックコート姿が一段と凛々しく見えました。
『母子像・ふるさと』は球体作品。陽を浴びて熱さが伝わってきます。水かけ、拭き取りで簡単に作業が終了しました。その後、公園の森を抜けて動物園に向かいます。
『よいこつよいこ』5年前のコンクリートの修復工事後、初めての清掃となりました。細部のよごれも綺麗になり少年も白鳥も水浴びができて喜んでいるかのようです。円山公園での森林浴を楽しみながら、3体の清掃を終えました。(小笠原悦子)

第47回北海道平和美術展


 「札幌彫刻美術館友の会」事務局の奥井登代さんが、第47回北海道平和美術展のポスターに採用されました。おめでとうございます。札幌市民ギャラリー(札幌市中央区南2条東6丁目)で8月2日(水)~8月6日(日)までの会期で行われますので、是非ご覧ください。

大通7丁目から西の彫刻をロータリーの方々と清掃しました。

 

大通公園彫刻清掃6月25日(日)札幌大通公園ロータリークラブとの共催も今年で3年目。当日は5名の参加をいただき、13名での作業となりました。大通12丁目から7丁目までの3作品。満開のバラに囲まれた『若い女の像』からスタートです。子たちの歓声が聞こえる『有島武郎文学碑』、フラワーフェスタで賑やかな中の『漁民の像』。通りかかった子供たちが「わたしも・・・」とブラシを手にかごの中の魚たちをきれいにしてくれました。                    いずれも昨年のワックスがまだ効いているようでした。ワックスは2年に一度でいいのかも知れません。                                           札幌の一番美しい季節、花と彫刻を楽しみに大通公園へお出かけください。

 

 

 

本郷新記念札幌彫刻美術館サンクスデーを手伝う

6月24日(土)『洗って味わう彫刻のカタチ』来館者と一緒に19名で記念館前の旭川市常磐公園の「風雪の群像」の3人の若者の像のトルソ―3作品のうち2作品の清掃を行いました。水洗いだけの予定でしたが、快晴だったので、急遽、蜜蝋ワックスの塗布も行いました。ワックス後、布で磨くことによって新たな表情が生まれます。参加者からは驚きの声があがりました。作品の手触りと「立体」の魅力をあらためて感じることができた一日でした。

 

 

 

道庁前庭の「北の母子像」がきれいになりました。

6月11日 本当に久しぶりに道庁前庭の「北の母子像」の清掃を行いました。

この作品は、本郷新が1978年に北海道文化賞を受賞した際、「北海道に生まれ、こよなく故郷を愛し続けている私にとってどんな賞よりも貴重で、うれしい受賞です。このお礼として、限りない母子像の愛情を表現した私の作品を感謝として北海道に寄贈し、道民の皆さんに親しんでいただきたい」と北海道に寄贈されました。母子像について本郷は、「愛のかたちの追求」であり、「彫刻家にとって永遠のテーマである」と語っています。制作年は1978年。道庁北側前庭に設置され除幕式が行われたのは、本郷が2月13日に亡くなって3カ月後の1980年の5月12日でした。                               洗剤で汚れを取り、電池式の高圧洗浄機を初めて使用し、水洗いしました。ミツロウワックスを塗布しきれいにつやを出すよう磨きました。終了後駅前通りの彫刻を見て回りました。

一枚目と6枚目の写真をクリックして写真を大きくし、清掃前と後の彫刻を比べてください。

清掃終了後。、駅前通りの国松明日香さんの「NIKE」,小野寺紀子さんの「BIANCA」、松康夫さんの「環LINKING」の状況を観察。ほこりや汚れが目立ちました。驚いたのはBIANCAにカラスの糞が付いていたので拭き取ろうとするとクラっと動いたのです。台座と彫刻の接合部の金属の腐食の可能性があります。札幌市文化部の調査でもぐらつきがD3になっていました。通行人の多い場所です。早くい修理が必要です。

NIKE              BIANCA            環

 

 

 

5/14 中島公園 彫刻清掃

5/14(日)中島公園にある彫刻6体の清掃を行いました。

清掃したのは母と子の像、笛を吹く少女、鶴の舞、猫とハーモニカ、バーンスタイン像、木下成太郎先生像です。

水洗いとブラシで汚れを落とし、バーンスタイン像には蜜蝋ワックス塗布と乾拭きでの磨き上げを行いました。

初夏のような陽気の中、非常にスムーズで気持ちの良い作業ができました。

 

本田明二ギャラリーが月形樺戸博物館内にオープン

  4月22日月形町の旧樺戸州置換本庁舎隣の「月形樺戸博物館」を改装し、2階に本田明二ギャラリーが新設されました。本田さんは月形町で生まれ、2歳で札幌に移りましたが、自分の故郷は月形だと終生言い続けていたそうです。長女の近藤泉さんは2020年まで中央区南15条西9丁目に本田さんの作品を展示されていましたが、2020年に閉鎖して父の生まれ故郷の月形町に木彫やブロンズなど彫刻75点、レリーフとデッサンなど50点の計125点を寄贈されました。オープニング当日は希しくも本田明二さんの命日にあたました。                                   オープニングには橋本名誉会長、高橋会長ほか6名が友の会から参加しました。町長からギャラリーオープンの経過が報告され、郷里の誇りとして伝え続けたいという挨拶があり、友の会から参加を喜んでいただきました。ついで橋本名誉会長が挨拶。本田明二さんと札幌彫刻美術館での出会いなど思い出、本田さんの郷里への思いがこのような形で実現したことの重みを語りました。近藤さんもこの地で根付き愛してもらえればうれしいと挨拶。 私たちも北海道内作家の作品の今後を考えさせられるオープニングでした。                       町長、教育委員長とも我々の活動などについても話す機会を得ました。               デジタル北海道彫刻美術館の管理のためにも地方自治体との連携が重要となります。その一歩となりました。                                       帰りに小学校の校庭に立つ本田さんの作品「愛」(風の中の母子像)も観てきました。