月別アーカイブ: 2015年8月

ホーレスケプロン・黒田清隆の像清掃

IMG_3749IMG_3748 ホーレスケプロン像と黒田清隆像はともに1967年の北海道開拓100周年記念として設置されたもので、建設以来ほとんど保全補修はされていなかった様です。そこで彫刻友の会として遡る事10余年前に背の高いこの二つの像を清掃する為、クレーン車による放水洗浄作業が行われました。その作業でケプロン像の本体を軽く押しただけで銅像が揺れることが判明、原因は台座の石組みにいくつか亀裂があり台風や地震などで倒壊する危険があることが解った。事態を重く見た札幌市はケプロン像台座修復に50万円を計上し専門業者により樹脂注入法による補修を行った経緯があります。

清掃は8月22日(土)10時から開始、友の会所有の高圧洗浄機、ジェネレター、物干しポールを用意し、ポールの先に高圧洗浄機のノズルを固定しての洗浄でした。
大通高校の生徒さん2名を含む14人の参加でした。
作業準備をしている時に、散歩中の近所の方が、見かねてか、こういうのは得意なんだとしっかりポールにノズルを固定してくれて、洗浄を手伝っていただき今後もお手伝いしたいので連絡くださいと申し出てくださいました。高校生も台座を細かいところまでしっかりきれいにして、高圧洗浄機にも挑戦、6mを超す高さの彫刻ですが、脚立も使わず、安全に作業することができることもわかり、今後の彫刻清掃活動にも大きな成果でした。最後に高橋淑子さんから彫刻の解説を聞き、さらに彫刻が身近になりました。
高校生も彫刻がきれいになってうれしい、とても楽しかった、また声をかけて下さいと感想を述べてくれました。ふと上を見ると、すっかりきれいになった黒田さんの頭の上に鳩が心地よさそうに止まっていました。

同日”中島公園香りの広場に点在している山内壮夫の作品4点”の清掃も行われました。
参加者は中島公園管理事務所主催の野菜つくりの親子(ほぼ20名)
親子を3組に分けて、私たちが彫刻1点づつ受け持ち、子供たちと一緒に歯ブラシと、ぞうきんを使って彫刻の水洗いををしました。5歳から10歳ぐらいの子供たち、彫刻にふれて大はしゃぎでした。
最後に「笛を吹く少女」(山内壮夫 作)全員で解説を聴きながら水をかけて終了。毎年、1点づつ皆で清掃をすることを約束をして解散しました。子どもたちが野外彫刻に目を向け野外彫刻を愛し、大事にしようという気持ちを育ててくれることを願っての地道な活動を今後も続けていきたいと思っています。
 

 

レナード・バーンスタインの清掃

バーンスタイン2 (2)バーンスタイン2 (1)8月4日(火)、中島公園のコンクリート像《猫とハーモニカ》に2回目(5年ぶり)のパーマシルド塗装を行いました。前日十分洗浄したのと晴天続きのお陰で塗料の乾きもよく、早めに作業を終えることができました。中島公園の野外彫刻を見まわっていつも気になるのが昨年新たに設置された宮田 亮平作のブロンズ《レナード・バーンスタイン像》の汚れ具合です。
カラスや鳩がバーンスタイン先生を止まり木代わりにしているらしく、頭部や肩に白い鳥糞の汚れが目立ちます。そこでブロンズ表面を傷つけることなく手軽に且つ安全に清掃する方法を試して見ることにしました。この像は等身大の立像で、高さ150cmほどの石の台座に載っています。また台座の幅が狭いため台座に上がって手作業するのが難しく、脚立が必要です。このため脚立、バケツとモップを使って像を水洗することにしました。この方法でも脚立をしっかり支え、清掃者の安全が確保されていれば、モップ水洗方式で十分綺麗にできることが分かりました。

脚立を使わない方法としてケルヒャー高圧洗浄機による水洗もありますが、ここには電源がないため発電機を持ち込む必要があります。また水道管からホースで放水洗浄する方法あるいは長い棒先にモップを括りつけて水洗する方法などもあります。いずれこれらを試しながら誰でもいつでも簡単かつ安全に清掃できるようにしたいと願っています。
バーンスタイン先生がいつも綺麗なお姿であられるよう、皆で守りたいものですね。
清掃に参加してくださった皆様ありがとうございました。 橋本

道議会議員 広田まゆみ氏と意見交換

slide1[1]札幌美術館友の会は、道議会議員の広田まゆみ氏と8月5日(水)pm1時からLプラザで「食と観光」をテーマとした意見交換を行いました。「友の会」からは橋本会長はじめ8名が出席し、友の会の活動と要望などについて1時間余り活発な意見交換を行いました。友の会からは、彫刻清掃や彫刻に関わるデーターベース作り、彫刻地図製作による野外彫刻の観光資源化など 日頃の活動を紹介するとともに、食や観光ばかりでなく、文化都市札幌にふさわしい、音楽や彫刻といった方面にも目を向けてほしい~など有意義な意見交換がなされました。今後においても継続的に話し合いを持つことをお約束頂き終了しました。広田議員の活動やお考えは下記URLよりご覧いただけます。
     http://www.hiromaru.jp/