5/14 中島公園 彫刻清掃

5/14(日)中島公園にある彫刻6体の清掃を行いました。

清掃したのは母と子の像、笛を吹く少女、鶴の舞、猫とハーモニカ、バーンスタイン像、木下成太郎先生像です。

水洗いとブラシで汚れを落とし、バーンスタイン像には蜜蝋ワックス塗布と乾拭きでの磨き上げを行いました。

初夏のような陽気の中、非常にスムーズで気持ちの良い作業ができました。

 

本田明二ギャラリーが月形樺戸博物館内にオープン

  4月22日月形町の旧樺戸州置換本庁舎隣の「月形樺戸博物館」を改装し、2階に本田明二ギャラリーが新設されました。本田さんは月形町で生まれ、2歳で札幌に移りましたが、自分の故郷は月形だと終生言い続けていたそうです。長女の近藤泉さんは2020年まで中央区南15条西9丁目に本田さんの作品を展示されていましたが、2020年に閉鎖して父の生まれ故郷の月形町に木彫やブロンズなど彫刻75点、レリーフとデッサンなど50点の計125点を寄贈されました。オープニング当日は希しくも本田明二さんの命日にあたました。                                   オープニングには橋本名誉会長、高橋会長ほか6名が友の会から参加しました。町長からギャラリーオープンの経過が報告され、郷里の誇りとして伝え続けたいという挨拶があり、友の会から参加を喜んでいただきました。ついで橋本名誉会長が挨拶。本田明二さんと札幌彫刻美術館での出会いなど思い出、本田さんの郷里への思いがこのような形で実現したことの重みを語りました。近藤さんもこの地で根付き愛してもらえればうれしいと挨拶。 私たちも北海道内作家の作品の今後を考えさせられるオープニングでした。                       町長、教育委員長とも我々の活動などについても話す機会を得ました。               デジタル北海道彫刻美術館の管理のためにも地方自治体との連携が重要となります。その一歩となりました。                                       帰りに小学校の校庭に立つ本田さんの作品「愛」(風の中の母子像)も観てきました。

 

 

 

 

 

彫美連続講座~藤井匡氏講演会


 札幌彫刻美術館主催の連続講座「日本の野外彫刻史と山内壮夫」が2023年3月11日(土)
札幌交流プラザ2階SCARTSスタジオに於いて講演会が行われた。
講師は12年間宇部市役所学芸員として又数多くの展覧会を担当された藤井匡氏。
北海道を代表する彫刻家の一人、山内壮夫の作品について取り上げ、山口県宇部市の山口壮夫作
【産業記念像】の制作・設置の経緯を解りやすく解説して頂いた。山口県は「彫刻のまち」
以前宇部市長が札幌市役所を訪問された際、中島公園の彫刻などを当会で案内させて頂いた経緯があり、とても身近に感じていましたが、宇部市がこんなに山内壮夫と深いつながりを持っていたとは知りませんでした。機会があれば是非訪問し実物を見てみたいという思いが深まりました

中島公園雪明り

雪明り
中島公園の「森の歌」がアイスキャンドルで浮かび上がりました。
2月11日~12日中島公園では「ゆきあかりin中島公園」が開催されました。例年、ゆきあかりの「紙コップランタンに願い事を描こう」のコーナーを担当し、山鼻小学校の2年生の子供たちが会場つくり、ランタンつくりをするのを手伝っていました。しかし、コロナで今回3年ぶりに規模を縮小して開催されました。
今年は当会としての参加はなかったのですが、近くのマンションに住む当会の会員も含む方々が参加し、中島公園のシンボルである山内壮夫の「森の歌」がアイスキャンドルでかざられました。多くの人が写真を撮っていました。

2023年札幌彫刻美術館新年会


 札幌彫刻美術館友の会は、令和5年1月21日(土)午前11時からネストホテル札幌駅前に
於いて新年会を行いました。新年会は3年ぶりで30名が参加し「友の会の活動に頑張ろう」と
活気にあふれていました。
 最初に会長・高橋大作氏の挨拶から始まり、続いて本郷新札幌彫刻美術館々長・吉崎元章氏が
「本郷新をいかに伝えて行くか」と言う演題で講演会を行いました。
ホテルの大きなプロジェクターに映し出された数々の写真や資料の説明を受けながら
参加者は「大変勉強になった」と感想を述べられていました。
この後名誉会長・橋本信夫氏の乾杯により楽しい会食を行いました。新入会員の紹介では、
細谷あけみさん、大田朱美さん、笹山恵利さんの自己紹介があり頼もしい感じがしました。
最後にミニコンサートとして、千葉智寿さんによる素晴らしいハーモニカ演奏がありました。
これまでの実績を踏まえ、再び新しい札幌彫刻美術館友の会のスタートが切れたと喜んでいます

本郷新記念札幌彫刻美術館サンクスデーで彫刻清掃のお手伝い

11月3日、彫刻美術館で恒例のサンクスデーの中の洗って味わう彫刻のカタチという催しを友の会がお手伝いしました。午前中はパラパラと雨模様で心配しましたが午後は雨もなく曇り空の下でしたが、実施できました。午後からの観覧者が少なかった中で2人の子供の家族や若い男女約10名が参加、普段触ることのない彫刻の凸凹や本郷新のつくりだす手触りを楽しみながら、前庭の「裸婦」「堰」「砂」の3体の彫刻を洗いました。座った像では足の裏などが汚れていて、洗い終え布で磨いて美しくなった像を見て達成感を感じたひと時でした。今回は寒い中だったのでワックスがけはできなかったのですが、黒川先生が来られてワックスがけをした「ライラック像のトルソ」に水をかけ水をはじく様子を見ると、男の子も僕もかけたいと楽しんでいました。私たちも市民の方々と清掃を楽しむことができ、いい経験でした。

「北海道デジタル彫刻美術館をベースに新アプリ展開」


 当会と広告代理店「参栄」が提携して、スマホで新アプリを起動して、目の前の野外彫刻にスマホのカメラで撮影すると、その彫刻の詳細や解説文がでてくるというものです。初期の段階では札幌市中心部で約100体の彫刻像の情報提供がされ、将来は全道にまで広げる予定です。
当会の「北海道デジタル彫刻美術館」のデータをベースに応用されたものです。
野外彫刻愛好者や観光客の方々が彫刻に興味を持っていただけるように願っています(高橋大作)

「彫刻メンテナンスを学ぶ」講演会が開催されました。

「野外彫刻のメンテナンスを学ぶ」学習会が、彫刻家で、武蔵野美術大学教授の黒川弘毅氏を迎えて10月1日(土)に札幌彫刻美術館において当会と札幌彫刻美術館共催で開かれました。黒川氏は屋外彫刻調査保存研究会事務局長として会をけん引され、札幌では中島公園の「木下成太郎像」の修復を指導されました。                                 講演では《彫刻メンテナンスの意義》~触覚鑑賞の機会として~と題して様々な視点から観賞できる彫刻と視点が限られる絵画との鑑賞の仕方の違い、彫刻を洗うことは触覚鑑賞の機会となっており、彫刻を楽しむという鑑賞の原点になっていると、子供たちの彫刻清掃の様子などをスライドで紹介し、彫刻の洗い方、その意義をわかりやすく話されました。午後は快晴の心地よい秋空の下、講演で話された彫刻の清掃の実習を「わだつみの像」他3体で、実施。いつも当会の彫刻清掃に参加してくれている視覚障がいのある越山さんも参加し、彫刻に水を流しながら手で触ると彫刻の表面を体全体で感じること、洗剤での洗い方、ミツロウワックスの塗り方、顔の凹凸、筋肉の流れを意識した光沢の出し方を学びました。みんな集中し、時間を忘れ楽しみ、気が付いたら休憩なしで3時間が過ぎていました。