岩内方面バス旅行

(荒井美術館・木田金次郎・西村計雄美術館&アトリエ訪問)

iwanai例年は秋に行われる友の会のバスツアー、今年は橋本会長のふるさと、岩内方面へのアートと海の幸を楽しむバスツアーということで、7月30,31日に実施しました。

雨の予報だったにもかかわらず、朝から晴れ間がのぞくツアー日和になりました。定員40名の参加。最初に訪れた神威岬は美しい積丹ブルーで私たちを歓迎してくれました。

木田金次郎美術館では「生誕120年記念 木田金次郎「第一回個展」の頃」が開かれていて、普段あまり見ることのできない60歳以前の作品に出会うことができ、タイムリーでした。

荒井美術館ではピカソの版画コレクションは勿論、、道内作家、西村計雄と盛りだくさんの作品を鑑賞し、庭園に設置された彫刻の清掃も行いました。高島旅館では気持ちのいい温泉で疲れを癒し、美味しい海の幸に参加者一同満足の一日目でした。

翌日はまず、会長推薦の岩内湾を一望する円山展望台に。次に西村計雄記念美術館を訪れ、画家の若き日からの画業を堪能。西村計雄さんの御次男が経営されているチーズ工房、そして鉄の作家澤田正文さんのラム工房を訪れました。センスあふれる魅力的な作品に出会うことができました。最後は有島記念館。ここでも北海道の若い作家の展覧会が。本当に盛りだくさんで慌ただしいバスツアーでしたが、お腹も心も満腹した旅でした。

円山動物園「つよいこよいこ」像の調査と清掃

●桑園地区町内会文化部主催イベント

5月29日(水)円山動物園前ロータリー中心に設置された山内壮夫制作のコンクリート像の調査と清掃を行いました。参加者7名で動物園前バス停で打ち合わせをし会員の斉藤ミサオさんの解説から始まった。

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清掃前のミーティング

解説によると、戦後の荒廃がまだ市民の心に残っていた1950年(S25年)上野動物園から移動動物園を招き大成功だった事をうけ「児童遊園」という名称でスタート。S26年はれて「円山動物園」となり翌年開園記念祭がおこなわれた際「よいこつよいこ」像の除幕式が行われたそうです。従ってこの像は60年という長い時間の経過とともに、劣化が激しくなり、特に頭頂部は崩れ落ち、台座を含む全体に広がっています。亀裂の間には苔が生えているという無残な姿。
後日札幌市市民文化部、みどりの推進部に会長他数名で状況を報告し陳情に伺いました。
このころ制作されたコンクリート像の多くはこういった問題を抱えています。今後の対策が必要不可欠と思われます。

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「つよいこよいこ」の解説

 

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鳥の頭上からの劣化した様子

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学習会

「彫刻の清掃とガイド」は友の会の基本的な活動です。
この活動をより深めていくために、彫刻のすべてを学ぶ学習会を 行っています。参加者は、友の会会員ですが,美術の専門家ではなく、美術に関心を持ち、彫刻について、もっと知りたいという前向な仲間 たちです。
これまで橋本会長を講師に、彫刻の素材(ブロンズ・コンクリートなど)についてなど資料に基づき2回の学習会を持ちました。
その後常田先生の学習会では第3回・第4回と西洋中世紀の建築・彫刻・宗教などに始まり、「石の文化」歴史など沢山の写真資料を、パワーポイントにまとめられ、大変興味深く、楽しい勉強でした。今私達は、彫刻に興味を持ち、一緒に学びながら活動する仲間を募集しています。勿論、専門的な学習を積んでいる人、これから学びたい人、どなたでも歓迎です。
学習の内容は、自主的な学習の他に、彫刻の専門分野の方や、経験豊富な方などを講師にお呼びし、楽しく学び仲間の輪を広げ、街なかの美を守る活動に邁進しております。
賛同される方は、ぜひご一報ください。

中島公園彫刻ガイド

 

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梅が鮮やかなピンク色

5月16日 豊平区月寒公民館の「創造学園」からの要請で、中島公園内の彫刻解説を行った。幸いお天気にも恵まれ参加者は68名で5つのグループに分かれたっぷり2時間かけて園内の彫刻や日本庭園なども散策した。解説して頂くととても解りやすく興味が持てたと満足して頂けた様子でした。

真駒内第一公園「牛と少年」エドウィンダン像清掃

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エドウィン・ダン像

園内の梅が咲き誇り、気持ちの良い一日でした。
「牛と少年」の後、ダン記念館に移動し、園家広子さんに、館内の解説やダン像の前で詳細なお話を伺いました
エドウィンダン像では高圧洗浄機が威力を発揮し、洗浄後は綺麗にふき取った後ワックスがけを試みましたが
高い所への洗浄・ワックスがけはなかなか困難なものです。長い棒の先に取り付けた水の先端は周りに飛び散り思うように行きませんが、降りかかる水を楽しむかのように皆笑いながら無事終了!
ただ台座部分の劣化が以前より進んでいたのが気がか りでした。芝生の上では三々五々お弁当を広げ、ピクニック気分の家族ずれが目立ちました。私達も会員のYさんお手製の草餅を頂きながら、綺麗になったダン像に満足でした。

第4回常田益代先生学習会

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1)第4回常田益代先生学習会
解説部会では彫刻に関する学習会を行っております。これまで橋本会長を講師に2回の学習会を持ちました。
今回は常田益代先生の「石に宿る力」
日時 3月29日(金曜日) 13時30分から
場所  エルプラザ
■ 内容
3月29日 第4回彫刻学習会が常田益代先生を講師に開かれました。
前回の古代ギリシャの石の文化に続いてローマの石の文化を学びました。
古代ローマ時代にはコンクリートが作られ、アーチ形やドーム型の建築が可能になったことや、モザイク画、大理石の話など、ローマの建築、美術の歴史を大変興味深く学ぶことができました。古代の人々の知恵と技術、感性の素晴らしさに改めて感動しました。
常田先生のご都合で常田先生の講義は夏以降になりますが、今後も学習会を定期的に開く予定です。

■ 常田益代先生のプロフィール

ダーリング・常田益代[ダーリング・トキタマスヨ]早稲田大学文学研究科修士課程修了、西洋中世美術史専攻。1994年ミシガン大学ラッカム大学院博士課程修了(中世美術・建築史専攻)、Ph.D.(博士)。北海道大学留学生センターおよび国際広報メディア研究科教授をされ、現在北大名誉教授。北海道文化財保護審議会委員、札幌市都市景観審議を歴任されました

「新渡戸稲造博士顕彰碑」の清掃

6月4日(水)新渡戸稲造が設立した「札幌遠友夜学校」跡地広場(南4東4)に立つ山内壮夫作ブロンズ像《新渡戸稲造博士顕彰碑》の清掃を行いました。この像は山内壮夫の最後の作品でもあります。「新渡戸稲造と 札幌遠友夜学校を考える会」の高橋副会長から新渡戸稲造が創立した遠友夜学校の歴史、新渡戸稲造の業績、そしてこの像の建立の経緯について話を聞き、ブロンズ像の清掃の仕方の説明の後、高圧洗浄機、雑巾を使い丁寧に永年の汚れを落とし、ワックスをかけました。本当にきれいになりました。
その他、遠友夜学校跡地と書かれた石碑が像と向い合せに無造作に像の前におかれているなど、市の管理のずさんさが気になりました。

第19回NORTHインターネット・シンポジューム

 2013 「野外彫刻地図の制作と展望」

日時 2月27日(水)10:00~17:30
場所 北大学術交流会館第一会議室
上記シンポジュームは、会員の丹羽貴彦さんが発表して下さいました。

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講演する」会員の丹羽さん

 演題は「彫刻地図コンテンツの制作と活用」
彫刻友の会では、仲野三郎会員が1987年から20余年にわたって道内の野外彫刻をくまなく調査し、これまで2300余作品(全体の98%)の設置場所、写真や関連資料を収集されました。このコレクションは2004年以降会員によってデータベース化され、地図グループの努力で、野外彫刻の基礎台帳(戸籍)としてデーター入力され、この度公式の場で発表出来るようになりました。

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熱心に聞き入る来場者

第3回学習会

解説部会では彫刻に関する学習会を行っております。これまで橋本会長を講師に2回の学習会を持ちました。
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今回は常田益代先生の「石に宿る力」
日時 2月19日(火曜日) 13時30分から  
場所  エルプラザ
■ 内容

会員であり、北大名誉教授の常田先生を講師を講師にお迎えしました。。先生は西洋中世の美術、建築がご専門です。数年前に新年会で講演をしていただきましたが、西洋中世の建築、彫刻、と宗教の関係など大変興味深いお話をしていただきました。今回はさらに「石の文化」に関するお話など大変有意義な時を過ごすことが出来ました。
第2弾も予定しています。お楽しみに~。

■ 常田益代先生のプロフィール
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ダーリング・常田益代[ダーリング・トキタマスヨ]早稲田大学文学研究科修士課程修了、西洋中世美術史専攻。1994年ミシガン大学ラッカム大学院博士課程修了(中世美術・建築史専攻)、Ph.D.(博士)。北海道大学留学生センターおよび国際広報メディア研究科教授をされ、現在北大名誉教授。北海道文化財保護審議会委員、札幌市都市景観審議を歴任されました